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サッカー フットサル コラム 2022年4月26日

マジョルカがバルセロナを破るなら今!シャビ率いるバルセロナの攻略法とは

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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デンベレ

マジョルカにとって警戒が必要なデンベレ

マジョルカがバルセロナを破るなら今だ。

24日の試合でバルセロナはラジョ・バジェカーノに敗れ、史上初めてのカンプノウ3連敗を喫した。2−3対フランクフルト、0−1対カディス、0−1対ラジョ。点が取れず、失点する。あのクラシコに大勝、17試合負け無しの面影はまったくなく、チームの下り坂をシャビ監督は修正できていない。

各チームのバルセロナ攻略法は以下の通りだった。

【1】ピケの代役エリック・ガルシアを狙う。

CBとしては小柄で肉弾戦に弱い彼に、大型のCFを張りつかせれば単純なロングボールでも競り勝つ可能性は大きい。マジョルカの場合ならムリキは出場停止なのでアブドンか? ピケ復帰の場合は、隣のやはり小柄なジョルディ・アルバとマッチアップさせる。

【2】ボール出しをさせない。

ボール出しを許せば、数的優位を作られてスペース的に押し込まれる。自陣から出られない状態ならいくら不調のバルセロナ攻撃陣相手でも失点は避けられない。アギーレ監督は後ろに人数をかけ下がって守ることを好むが、今週末に限っては前からプレスに出る方が良い。同時にボール出しのキーマン、ブスケッツにはマンツーマンマークを付ける。

バルセロナの3トップはハイボールに強くない。また、CFのオーバメヤンは下がってボール出しを助ける動きができていない。GKテア・シュテーゲンにロングボールを蹴らせれば、マイボールにできる可能性は大きい。

【3】怖いのはデンベレだけ。徹底マークを。

デンベレ、オーバメヤン、フェラン・トーレスの3トップのうち、現在怖いのは右サイドに張るデンベレだけ。両足が使え、縦へも対角へも抜けられる彼は1対1で止められない。

幸いマジョルカの左サイドには運動量があるダニ・ロドリゲスがいるので、左SBオリバンとの2人がかりで対応すべき。ボール出しを阻止することには、デンベレへ供給されるパスの質を下げる狙いもある。

デンベレは技術的には素晴らしい選手だが精神的に脆く、徹底マークをして苛立たせると試合終盤は必ずパフォーマンスが落ちる。

【4】安易にラインを下げない。

バルセロナの攻撃の不調は3トップを孤立させることで起きている。そのためにボール出しを阻止するわけだが、ラインを下げないことも重要。アギーレ監督、お得意の5バック&ローブロックは、3トップに動けるスペースと2人のインサイドMFにコンビネーションするスペースを与えかねない。

勇気を持ってラインを上げ、こちらの4バックで相手の3トップを吸収。加えて、4バックであればMFに人数を割け中盤で数的優位に立てるメリットもある。

シャビのチームにフォーメーションのバリエーションはない。[4−3−3]の一点張りなので、アギーレも対策を立てやすい。バルセロナと違って先週末に試合がなく、休養十分、準備期間十分であることも有利である。

私がアギーレなら[4−4−1−1]でアブドンのワントップ。3列目の4人は左からダニ・ロドリゲス、ババ、サルバ・セビージャ、アントニオ・サンチェス。問題は2列目に誰を置くか? 守備時に前でプレスを掛けられ、ブスケッツのケアもできる選手を置きたい。久保と言いたいところだが、運動量の点で不安。イ・ガンインか、アンヘルが先発か。久保は後半、点を取りに行く時間帯まで取っておく。

前節アラベス戦で久保は先発し82分間プレーしたが、持ち味が生きたとは言い難い。マイボールの時間があれほど少なく、それもロングボール中心の攻撃であれば彼が出るメリットは少ない。量より質である。

文/木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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