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サッカー フットサル コラム 2022年3月30日

データには表れない貢献度もチェックして最強の布陣を創れ。始まる前から悲観的になっていては楽しくないじゃないか!

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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オマーン戦に敗れた日本代表

ワールドカップ出場を掴んだサッカー日本代表

なんだかんだいわれながら、日本代表は7大会連続のワールドカップ出場を決めた。

予選開幕当初は期待を裏切り、3試合を消化して1勝2敗。元代表からは感情的ともとれる批判が相次いだ。

「サッカーがまるっきり分かっていない」
「好きな選手ばかり起用している」
「傷口が広がらないうちに体制を見直すべし」

不満の矛先は森保一監督に向けられた。

しかし、キャプテンの吉田麻也が「まったくブレない」と証言したように、森保監督はみずからの信念を貫いた。外圧に動じない芯の強さを持っているのだろう。朝令暮改、優柔不断では、指揮官など務まるはずがない。

それにしても、日本サッカーは進歩したものだ。筆者がワールドワイドなこのスポーツを生業とした1980年代後半は、まだまだマイナーだった。テレビ中継もままならず、日本リーグが優勝争い真っただ中でも各局は無視。カヌーの日本選手権がライブで放送されたケースもあった。

無理もない。当時の日本リーグは閑古鳥ですら鳴くことをためらった、観衆は公式発表100人。関係者や報道関係者も含めて、である。

その後、Jリーグの発足とともに急成長し、あの長嶋茂雄氏が「このままでは野球が負ける」と危機感を抱いたことすらある。三浦知良、中田英寿、中村俊輔、小野伸二、香川真司といったスターが次々に生まれ、いまでは約60名が海外のクラブでプレーしている。

南野拓実に至っては、世界屈指の名門リヴァプール所属だ。ニューヨーク・ヤンキーズで活躍した松井秀喜にまさるとも劣らないインパクトである。日本がサッカー大国であれば、南野の知名度は松井を上まわっていたはずだ。

だからこそ、サッカーのポジションを確立、あわよくば野球との立場を逆転するためにも、カタール・ワールドカップでは頑張ってほしい。

基本陣形を構築し、なおかつB、Cプランも練り上げ、久保建英や堂安律、鎌田大地といったタレントをどのようにして組み込むか。三笘薫はスーパーサブなのか先発なのか。冨安健洋はセンターバックなのか、アーセナルのように右サイドバックがベストなのか。森保監督とスタッフは、残り7か月で最強の陣容を創る必要に迫られている。データには表れない貢献度も、十分にチェックしなければならない。

当然、選手選考は強化試合がカギを握る。あらゆるコネクションを駆使して世界の列強と肌を合わせ、レベル向上を図りたいところだ。予選を突破できなかった現ヨーロッパ・チャンピオンのイタリアなどは、格好の教材である。

戦略・戦術を研ぎ澄ませ、持てる力をフル活用できれば、ロシア・ワールドカップのベスト16は上まわれる。閑古鳥も鳴けなかった時代を知る筆者がいうのだから間違いない。

始まる前から悲観的になっていては楽しくないじゃないか!

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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