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サッカー フットサル コラム 2022年3月18日

四冠という大きな目標に向かってリヴァプール前進

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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直近のアーセナル戦でゴール後に喜ぶリヴァプールの選手たち

直近のアーセナル戦でゴール後に喜ぶリヴァプールの選手たち

断罪されるべきはプーチンに出資していたロマン・アブラモヴィッチであり、チェルシーの監督、コーチ、選手、バックルームのスタッフではない。人の不幸を嘲笑うかのような報道、ソーシャルメディアも少なからず目にするが、批判と罵詈雑言を同列に考えているような輩は、猛省が必要だ。

「旅費がないのならわたしが解決する」(トーマス・トゥヘル監督)
「俺も払うよ」(カイ・ハヴァーツ)

この心意気、素晴らしいじゃないかっ!

さて、日本時間の3月18日午後8時から、チャピオンズリーグ準々決勝の組合せ抽選会がUEFA本部で開催される。

八強に進出したのはレアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、ビジャレアル、バイエルン・ミュンヘン、ベンフィカ、マンチェスター・シティ、リヴァプール、そしてチェルシー。今シーズンもラ・リーガ対プレミアリーグの色合いが強い。

また、ベスト8から同国リーグの対戦が可能になるため、シティ対リヴァプール戦やマドリー・ダービーなど、強豪同士の潰しあいが実現しても不思議ではない。

さて、今シーズン同様、昨シーズンもシティ、チェルシー、リヴァプールのプレミアリーグ勢が準々決勝に進出している。しかし、ユルゲン・クロップ監督のチームはレアルに0-2(アウェー)、0-0(ホーム)。一昨シーズンはラウンド16でアトレティコに0-1(アウェー)、2-3(ホーム)。この2シーズン、リヴァプールはマドリードに行く手を阻まれている。

ヨーロッパのテッペンに立った18-19シーズンも、バルセロナとの準決勝第二戦(ホーム)で4-0の大逆転を演じたとはいえ、アウェーでは0-3の完敗だった。

今シーズンのグループステージでアトレティコと対戦し、ワンダ・メトロポリターノで3-2の勝利を収めているが、18-19シーズン以降の決勝ラウンドはスペイン勢とのアウェーが芳しくない。3試合とも敗れ、ノーゴールに終わっている。プレッシャーが増幅するベスト8では、嫌なデータに苛まれるかもしれない。

それでもリヴァプールには、四冠という大きな目標がある。

チェルシーとの激闘を制してリーグカップを勝ち取り、今週末にはFAカップ準々決勝が控えている。対戦相手は古豪ノッティンガム・フォレスト(チャンピオンシップ/実質2部)。ベスト4進出の可能性は限りなく高い。

プレミアリーグでは1月16日のブレントフォード戦から9連勝。この間、24得点・2失点。クリーンシートは7回を数え、首位シティに1ポイント差まで迫った。試合消化数もひとつ少なく、逆転優勝が至極当然のターゲットになった。

しかも、本稿執筆時点で重傷者はひとりもいない。今冬にポルトからやって来たルイス・ディアスが早々にフィットし、ディオゴ・ジョタやロベルト・フィルミーノがポジションを脅かされるほど、前線の選手層も充実する一方だ。

「チャンピオンズリーグを制した18-19シーズン、プレミアリーグで優勝した19-20シーズンより、現有勢力はすべてにおいて上だ」

OBのジェイミー・キャラがーは自信をのぞかせた。

「勢いとは、この世で最もはかない花である」

クロップ監督は私的な表現で手綱を締めた。

いま、リヴァプールのコンディションはよく、まだまだ余裕が感じられる。フルスロットルは最終盤だ。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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