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1月15日の第2節、コベルコ神戸スティーラーズとの試合で横浜キヤノンイーグルスが見せたオープンなパス回しは見ごたえがあった。そして、その翌週の23日、その横浜が昨年のトップリーグ・チャンピオンの埼玉に挑戦した試合などは、最後は埼玉が鉄壁の守備で横浜の攻撃を完封。着実に得点を重ねて勝ち切った。ミスやペナルティーも最小限で、80分間にわたって緊迫した接戦だった。こうした試合を見れば、新リーグの将来への期待は大きく膨らむ。
日本のサッカーは今から30年ほど前にプロ化が実現した(Jリーグ開幕は1993年。1992年にはその前哨戦としてヤマザキナビスコカップが開催された)。
サッカーも(というより、日本のすべてのスポーツが)1980年代まではほとんどが企業チームばかりだった。そんな中で、Jリーグは「地域密着」を掲げて誕生。そして、その後、日本経済の停滞の影響もあって実業団形式のチームでは廃部や休部が相次いだ。そして、日本のスポーツ界全体で地域密着が掲げられるようになったのだ。
バスケットボールのプロリーグとしてスタートしたBリーグでも企業名がはずされ、チームは地域名を名乗るようになった。そして、ラグビーもこうした流れの中で「地域密着」を掲げて新リーグを立ち上げたのだ。
開幕したばかりのリーグワンを見ていると、いろいろな面で30年前のJリーグを思い出す。かつてのJリーグ誕生の頃を知る者の1人として、ラグビーのリーグワンについて考えてみたい。
リーグワンに参加したチーム名(呼称)を見ると、企業名と地域名、愛称を組み合わせた長い名前が多い。たとえば「埼玉パナソニックワイルドナイツ」という名称には「埼玉」という地域名と「パナソニック」という企業名、そして「ワイルドナイツ」という愛称が盛り込まれているのだ。
これも、初期のJリーグと同じだ。当時、たとえば「横浜マリノス」の法人名は「日産フットボールクラブ」であり、「日産横浜マリノス」といった表記も使われていた。浦和レッズは「三菱重工浦和レッドダイヤモンズ」だった。その後、Jリーグがプロとして定着するとともに、法人名からも責任企業(親会社)の名前が徐々に消えていった。
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