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サッカー フットサル コラム 2021年11月26日

デヘアはふたたび“神の領域”に足を踏み入れたが・・・

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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今節チェルシーと激突するマンチェスター・ユナイテッド

今節チェルシーと激突するマンチェスター・ユナイテッド

マンチェスター・ユナイテッドの次期監督に、ラルフ・ラングニックが就任する公算が大きくなってきた。

オーレ・グンナー・スールシャール解任直後から交渉のテーブルにつき、当初は6か月の短期契約という条件にラングニックが難色を示していたという。そこでユナイテッド側が「来シーズン以降はコンサルタントとして雇用する」と歩み寄った結果、交渉が一気にまとまったと伝えられている。

早ければ12月2日のアーセナル戦からラングニックはベンチ入り。稀代の敏腕戦術家がどのようにしてユナイテッドを再建するのか、世界中の関心が集まるに違いない。

さて、新監督着任直前のユナイテッドは、今週末にチェルシーと相まみえる。強大すぎる相手だ。チャンピオンズリーグ第5節のユベントス戦で、ベン・チルウェルが右膝に重傷を負ったとはいえ、フットボールの質、選手層とも世界のトップランクだ。攻守ともに隙がなく、イングランド国内の3タイトルにCLを含めた四冠も可能なほど充実している。

しかもユナイテッドは、ラファエル・ヴァランをハムストリング痛で欠き、ハリー・マグワイアは出場停止だ。さらに、この一か月で二度の脳震盪を起こしているルーク・ショーには無理強いできない。

したがって最終ラインは、右からアーロン・ワン=ビサカ、エリック・バイリー、ヴィクトル・リンデレフ、アレックス・テレスの4バックが有力視されている。

あるいは3バックのチェルシーにミラーゲームを挑むための陣形として、最終ラインにワン=ビサカ、バイリー、リンデレフ。右アウトサイドにディオゴ・ダロ、左にA・テレスも考えられる。

ただ、ヴァランとショーを欠くDF陣には大きな不安があり、GKダビド・デヘアがふたたび“神の領域”に足を踏み入れたいまも、クリーンシートは考えづらい。

CL第5節のビジャレアル戦で移籍後初ゴールを決めたジェイドン・サンチョ、大黒柱のブルーノ・フェルナンデス、そして“持っている男”クリスチャーノ・ロナウドの出来・不出来が、ユナイテッドのカギを握るといって差し支えない。

前述したチルウェルに加え、チェルシーはエンゴロ・カンテもユベントス戦で膝を捻ったため、ユナイテッド戦のメンバーから外れるかもしれない。トマス・トゥヘル監督も、「コンディションを十分に見極めてから」と慎重を期していた。

それでも、チェルシーの堅陣が崩れるわけではない。チルウェルに代わって左アウトサイドに入るのは、マルコス・アロンソかセサル・アスピリクエタか!? なんというぜいたくな選択肢だ。

中盤センターはジョルジーニョとマテオ・コヴァチッチ、もしくは復調著しいルベン・ロフタス=チークだ。

12節終了時点でリーグ最少の4失点、クリーンシート8回はリーグ最多。チェルシーのディフェンスは水際立っている。

一方、ユナイテッドは直近7試合の17失点が災いし、リーグ・ワースト3の21失点、クリーンシートはウォルヴァーハンプトン戦とトッテナム戦のわずか二回。デヘアが絶好調であるにもかかわらず、だ。

監督代行のマイケル・キャリックがビジャレアル戦で規則性を見いだし、ラングニック新体制発足でモチベーションは刺激されたが、週末の相手は悪すぎる。

今シーズンのチェルシーは、とてつもなく強い。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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