人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2021年8月9日

オリンピックが終わると欧州サッカーが開幕。疲労をためた五輪組の動向とメッシの移籍に注目

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

ところが、スペインは違った。

スペインは、なんとGKのウナイ・シモンやMFのペドリ、DFのパウ・トーレスなど直前まで開催されていた欧州選手権(EURO)に出場していた選手6人をオリンピック代表にしたのだ。

EUROというハイレベルの大会で6試合を戦ったことで、かなりの疲労が残っているはずだ。そういった選手たちを真夏の暑さの中での連戦となるオリンピックでもプレーさせたとしたら(結局、スペインはオリンピックでも6試合を戦い、そのうち3試合は延長にもつれ込んだ)、帰国した後かなり長期の休養が必要になるはずだ。

彼らが所属するクラブにとっては、開幕後数試合は代表クラスの選手が使えなくなてしまうし、選手たちも下手をしたら各クラブでの出場機会を失ってしまう危険すらある。

これは、スペイン以外の国の選手にも言えることで、日本代表でオリンピックに参加した海外組の選手たちはこれからクラブに戻ってから、出場機会を求めて苦労することになるだろう。

そう、東京オリンピックが終了するとすぐに、ヨーロッパ各国のリーグ戦が開幕する(ベルギーのジュピラー・リーグはオリンピック期間中にすでに開幕していた)。オリンピックに出場した選手たちの、今後にも注目してみたい。

オリンピック関係以外にも、選手の去就には注目しなければならない。つまり、8月いっぱいは、いわゆる「移籍市場」が開いているから、開幕後しばらくは選手の移籍というビッグニュースが飛び交うことになるだろう。

そんな中でも、とびきりのビッグニュースが「リオネル・メッシのバルセロナ退団」だった。

少年時代から所属してバルセロナとの関係は、ここ2、3年かなり悪化していたのだが、ジョアン・ラポルタ元会長がクラブの会長に復帰したことで両者の関係が改善され、契約も更新されると言われていたが、クラブの財政悪化やリーグの規約(サラリーキャップ制)の問題があって、バルセロナでのプレーが不可能になったらしい。

そんなビジネス面のことはともかく、メッシという選手が新しいクラブでどのようにプレーして、どれだけの結果(ゴール)を出せるのか。それが、今シーズン序盤戦の最大の注目点だろう。

なにしろ、これまでメッシがプレーしたことがあるチームはバルセロナとアルゼンチン代表だけなのだ。そして、ようやく今夏のコパ・アメリカでは優勝を飾ったものの、代表でのメッシはバルサでのような活躍はできていない。

メッシという選手は、バルセロナでしか輝かないのか、それともどんな環境でも、どんなスタイルのサッカーでも機能するのか……。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ