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リオネル・メッシ
新型コロナウイルスによって二転三転しながら、コパ・アメリカはコロンビアとアルゼンチンの共同開催ではなく、ブラジルをホストカントリーとして現地時間の6月14日に開幕した。
さて、優勝候補のアルゼンチンは、チリとの初戦を1-1で引分けている。前半、リオネル・メッシの鮮やかな直接FKで先行したものの、攻勢に転じたチリの前に後半は四苦八苦。57分に追いつかれた後は、試合終了まで終始バタバタしていた。
パウロ・ディバラこそ負傷でコパ・アメリカには参加していないが、メッシ、ラウタロ・ゴンサレス、アンヘル・ディマリア、セルヒオ・アグエロ、ホアキン・コレアなど、アタッカーは世界水準の選手を揃えている。
ただ、DFの非力は否めない。フィオレンティーナのマルティネス・クアルタ、ヘルマン・ペッセージャ、アヤックスのニコラス・タグリアフィコ、リサンドロ・マルティネスといった、ヨーロッパの著名クラブに所属するタレントはいるものの、世界水準には達してない。
歴史を振り返っても、レネ・オウセマン、マリオ・ケンペス、レオポルド・ルーケ、ダニエル・ベルトーニ、ガブリエル・バティストゥータ、エルナン・クレスポ、クラウディオ・カニーヒア、そして超ウルトラスーパースターのディエゴ・マラドーナなど、もちろんメッシも含め、名アタッカーは枚挙の暇がない。
一方、DFは170cm台でも空中戦を得意としたダニエル・パサレラとロベルト・アジャラ、オールラウンダーのハビエル・サネッティ……。名手は数少ない。2018年のロシア・ワールドカップでは、あのマルコス・ロホが代表チームに入るほどのレベルだった。
今回のコパ・アメリカも、アルゼンチンのカギは守備陣が握っている。バルセロナでは数多くの栄光に浴したにもかかわらず、代表チームではなにひとつ成し遂げていないメッシの希望が叶うのか、またしても悔し涙にくれるのかは、守備陣がどこまで対応できるか、だ。
前述したように、チリの攻撃が素早く、分厚くなると落ち着きを欠いた。宿命のライバル、ブラジルの攻撃力はチリの比ではない。アルゼンチンが攻撃力を全面に押し出し、肉を切らせて骨を断つようなスタイルで闘えば筆者はワクワクするが、ブラジル守備陣はGKアリソン(控えがエデルソン!)、センターバックがチアゴ・シウヴァとマルキーニョス、中盤の番人はカゼミーロ……。肉を切らせてくれるだろうか。
19日、アルゼンチンはグループリーグ第2節のウルグアイ戦を迎える。エディンソン・カバーニ、ルイス・スアレスの強力2トップを擁する難敵とはいえ、決勝トーナメントに進出するためには是が非でも3ポイントが必要だ。
メッシのチームが南米を制し、来年のカタール・ワールドカップで世界の頂点に立つためにも、ここでつまずいてはいられない。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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