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4月25日に行われたJ1リーグ第11節で浦和レッズが大分トリニータに逆転勝ちした。
リカルド・ロドリゲス監督が就任した今シーズンの浦和は、序盤戦から苦しい戦いが続いていたが、4月に入ってからはしっかりと結果を残してきた。4月25日までにYBCルヴァンカップも含めて6試合戦って5勝1敗という好成績だ(28日にルヴァンカップの試合が1試合残っている)。
この日の大分戦も前半は1対2とリードを許したものの、後半は怒涛の攻めで75分にFKの後の展開から小泉佳穂が放り込んだボールを槙野智章が決めて同点とすると、最後は82分に左からのクロスを田中達也が押し込んで決勝点を奪った。
田中は昨シーズンまで大分でプレーしていた選手であり、後半のアディショナルタイムには何度かの決定的ピンチを大分の下部組織出身のGK西川周作がすべてストップ。そんなストーリー性の高い展開もあって、浦和サポーターでなくても楽しめる試合になった。確かに劇的な逆転勝利ではあった。
だが、なぜこの試合が劇的な展開となってしまったかといえば、前半に浦和が不甲斐ない戦いをして大分にリードされてしまったからである。その前半はまったりとした、眠くなるような試合展開だったと言わざるをえない。
浦和は前半のうちからボールを握って大分陣内で試合を進める時間が長かった。そして、3分には左でつないでからのクロスに右サイドバックの西大伍が合わせてあっさりと先制ゴールも決めた。
だが、その後は5−4−1で守りを固める大分を相手に攻めあぐねる状態が続いた。ボールを持っていても積極的に仕掛けることもできず、DFラインの間でパスを回すだけ。ちょっとでも危ないと思うと、ボールはすぐに自陣深く戻された。ゴールから遠いところでパスが回るだけ。パススピードが遅いので、左右にボールを展開しても大分のDFがスライドして簡単に対応してしまう。「ボールを持ってはいるが、攻めあぐね」そんな状態が延々と続いた。
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