人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2021年4月28日

まだまだ完成までの道は遠いが……それでも結果を出せる浦和レッズはこれからが楽しみ

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

そして、24分に左からのクロスのこぼれ球を町田也真人に蹴り込まれて同点とされると、さらに41分には下田北斗からの縦パス1本で崩されて町田に2点目を決められて、逆転を許してハーフタイムを迎えることとなった。

後半には選手交代を使い、また攻撃のギアを上げて無事に再逆転できたからよかったが、あまり褒められるような90分とは言い難かった。

“眠たい試合”になってしまった原因はいくつもある。

相手が今シーズンはなかなか結果を出せずにこの日の試合前までに18位と低迷している大分だったということが選手の意識に影響したかもしれない。しかも、非常に早い時間に先制ゴールが決まったことによって気持ちがさらに緩んだ。さらに言えば、20度を超える快適なコンディションの中で16時キックオフという中途半端な時間のゲームだったこと。この時間帯のゲームは往々にして眠気を誘うものである。

シーズンの序盤にはリカルド・ロドリゲス監督の新しい流動的なサッカーが浸透せず、また監督の側も選手の適性を探っている状態で苦戦が続いていた浦和だったが、約1か月間実戦を繰り返す中でようやく形が見えてきて、冒頭に述べたように4月に入ると勝利が続いた。小泉など、新加入選手の適性ポジションもようやく見つかって選手起用も安定してきた。さらに、右サイドバックに戦術理解能力が高く、各ポジションが流動的な中で柔軟にプレーを変えることができるベテランの西大伍が入ったことも好調の原因だ。

しかし、まだまだ完成形には遠い。したがって、決められた約束事つまり「型」をなぞってプレーする段階なので、この日の大分戦のように相手が引いて守ってくると、その「型」から離れて攻めることができない。そして、どうしても展開が遅くなってしまう。

うまくいった時には新しいサッカーが機能するのだが、何らかの理由で狙ったサッカーができないと応用が利かなくなってしまう。今の浦和の状態はそんなところだろうか。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ