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サッカー フットサル コラム 2021年3月12日

ベイル復調でトッテナム上昇!ノースロンドン・ダービーに好感触

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ギャレス・ベイル

ギャレス・ベイル

3月7日の『BBC SPORT』に、ギャレス・ベイル(トッテナム)の晴れやかな笑顔が躍っていた。タイトルとして、ジョゼ・モウリーニョ監督のコメントが使用されている。

「Gareth Bale over ‘psychological scars’, says Spurs boss Jose Mourinho」(モウリーニョ曰く、ベイルは心の傷を乗り越えた)

ここまでの不振は負傷ではなく、精神的な問題だったことが明らかになった。

心の傷が癒える特効薬はない。著名な精神科医でも、時間をかけて丁寧に治療していくという。からだに傷跡が残るわけではないため、その辛さは伝わりにくい。しかしベイルは、難しい問題をクリアした。

「ベイル本人が一生懸命に取りくんだ結果だ。われわれもサポートを惜しまない」(モウリーニョ)

直近6試合で6ゴール。ウェールズ代表のゴールゲッターがついに戦力になった。ベイル、ハリー・ケイン、ソン・フンミンが居並ぶ前線は強力で、ルーカス・モウラとエリック・ラメラがスパイスを加える。モウリーニョの基本プラン──リスク回避に変わりはないものの、トッテナムの攻撃陣は非常に魅力的だ。

当然、経営陣もサポーターもヨーロッパリーグの優勝を希望し、プレミアリーグではなんとしてでもトップ4。現在、4位チェルシーとは5ポイント差だ。射程圏内といって差し支えない。

そして今節はアーセナルとの決戦、ノースロンドン・ダービーを迎える。

カップ戦を合わせた通算成績は60勝51分け77敗。トッテナムはリードを許している。ただ、18-19シーズン28節のアウェーゲームで敗れた後は、プレミアリーグで2勝2分、リーグカップで1勝。トッテナムは負けていない。しかもこの5試合で、ケインとソンは3点ずつ奪っている。

もちろん、アーセナルは強敵だ。発展途上ゆえの不安定さは目につくが、ガブリエウ・マガリャンイス、キーラン・ティアニー、ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルチネッリなど、数多くのタレントを擁している。鼠経部を痛めているエミール・スミス・ロウも、ノースロンドン・ダービーには出場可能だという。

これだけのメンバーが揃っているのだから、トッテナムは油断すると必ず痛い目に遭う。アストンヴィラやウォルヴァーハンプトンに敗れたアーセナルではなく、チェルシーとレスターを3-1で破ったチームとして認識すべきだ。

人一倍警戒心が強いモウリーニョのことだ。準備に怠りはない。また、両チームヨーロッパリーグ・ラウンド16第一戦から中二日だが、トッテナムはホームでディナモ・ザグレブ(クロアチア)と闘い、アーセナルはアウェーのオリンピアコス(ギリシャ)戦だった。このアドバンテージも活かしたい。

トッテナムがアーセナルを下し、チェルシーがリーズに敗れると、その差は2ポイント。トップ4の背中がハッキリと見えてくる。逆の結果では8ポイント差。背中が少しぼやけてしまう。

悔いのない闘いを──。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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