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サッカー フットサル コラム 2021年3月10日

夢が叶うかどうか、時間が教えてくれるんじゃないかな

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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アーセナル時代のアンリ(中央左)

アーセナル時代のアンリ(中央左)

「私はアーセナルの大ファンであり、このからだのなかにはアーセナルの血が流れている」

フットボールサイト『Goal』の取材で、ティアリ・アンリがあふれるクラブ愛を語った。

「アーセナルの監督になりたいかって? YESに決まっているじゃないか。キットマン(用具係)でもグラウンドキーパーでも、答はYESだよ。アーセナルこそが、私のクラブなんだ」

古巣の役に立ちたい──。アンリは次の進路を定めているかのようだ。

1990年代中期から2000年代初期のプレミアリーグを彩った男たちが、指導者としてのキャリアを刻みはじめている。セルティックのスコットランド・リーグ10連覇を阻んだのは、かつてリヴァプールの象徴だったスティーヴン・ジェラードが率いるグラスゴー・レンジャーズだ。32戦28勝4分無敗という強さである。

途中解任されたものの、フランク・ランパードは古巣チェルシーの監督を務め、オーレ・グンナー・スールシャールも多くの不安を露呈しながら、マンチェスター・ユナイテッドの指揮官として奮闘中だ。

また、フィル・ネヴィル(元ユナイテッド)はイングランド女子代表を2019年ワールドカップでベスト4に導き、ことし1月にインテル・マイアミ(MLS)の監督に就任した。さらに、闘うキャプテンとしてアーセナル・サポーターに熱く支持されたパトリック・ヴィエラは、ニューヨーク・シティFC (MLS) やニース(フランス)で研鑽を積んでいる。

彼ら全員が監督業に就き、プレミアリーグで相まみえる。優勝を争う。アルセーヌ・ヴェンゲルとジョゼ・モウリーニョのダブル解説。サー・アレックス・ファーガソンがスタジアムに駆け付ける。夢のような展開だ。

そのときガリー・ネヴィルやリオ・ファーディナンド、ジェイミー・キャラガーやジェイミー・レドナップなどは、まだ現場に戻っていないのだろうか。彼らがプレミアリーグでどのようなチームを創るのか、興味深いのだが……。

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ、リヴァプールのユルゲン・クロップ、エヴァートンのカルロ・アンチェロッティ、リーズのマルセロ・ビエルサなど、プレミアリーグには英国籍ではない監督が10名もいる。そのいずれもが戦略家であり、類稀なるモチベーターだ。

しかし、プレミアリーグである。もう少し、戦略に長けた、あるいはクロップのように情熱的な監督が、英国籍で欲しい。現時点ではレスターのブレンダン・ロジャーズ(北アイルランド国籍)ただひとりだ。

「夢が叶うかどうか、時間が教えてくれるんじゃないかな」

アンリは、いつかアーセナルからオファーが届く、と信じている。これほどの情熱をG・ネヴィルやリオは、キャラガーとレドナップは持っているだろうか。彼らの経験がメディアではなく、現場で生かされるべきだ。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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