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サッカー フットサル コラム 2021年2月24日

バイエルンが移籍市場のアドバンテージをまたしても握った

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ダヨ・ウパメカノ(ライプツィヒ)

写真右:ダヨ・ウパメカノ(ライプツィヒ)

【GK】
ジャンルイジ・ドンナルンマ(ACミラン)
【DF】
ジェローム・ボアテンク(バイエルン・ミュンヘン)
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)
ダビド・アラバ(バイエルン・ミュンヘン)
【MF】
メンフィス・デバイ(リヨン)
フェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)
ジョルジニオ・ワイナルドゥム(リヴァプール)
ユリアン・ドレクスラー(パリ・サンジェルマン)
【FW】
リオネル・メッシ(バルセロナ)
セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)
アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)

英国の衛星放送局『sky sports』が、今シーズン限りで契約満了となる選手たちのベストイレブンを構成していた。実に豪華なラインアップである。

すでにアラバがバイエルンからの退団を明らかにし、メッシとアグエロ、フェルナンジーニョも来シーズンは新天地を求める公算が非常に大きい。S・ラモスにもマンチェスター・ユナイテッドとの合意説がささやかれているが、エージェントを務める実兄レネ・ラモスを含め、彼らは情報操作が非常に巧みだ。

ちなみにユナイテッドの補強ポイントは左利きのセンターバックと、アーロン・ワン=ビサカの刺激になりうる右サイドバックだ。ラモス側のアプローチは政治臭が非常に強い。

さて、移籍市場は早くも、そしてまたしても、バイエルンがアドバンテージを握った。退団を明らかにしたアラバに代わり、ダヨ・ウパメカノ(ライプツィヒ)を獲得したのである。フランス代表の明日を担う超逸材で、速く強く高く、さらにフィードの精度も抜群のセンターバックだ。

競合していたメガクラブを出し抜き、2月の時点でウパメカノと来シ-ズンからの契約を勝ち取ったバイエルンの交渉術は、さすがというしかない。

また、イングランド・チャンピオンシップ(実質2部)のレディングに所属するオマー・リチャーズとの契約が間近といわれ、ノリッジ(チャンピオンシップ)のマックス・アーロンズにも興味津々、との情報も飛び交いはじめた。その触手をイングランドの有望株にも向けはじめた、ということなのか。

ただ、ノリッジが設定した移籍金は強気の3500万ポンド(約49億円)。さぁ、バイエルンはどのようして値を下げるだろうか。

ウパメカノ、リチャーズ、アーロンズはいずれも20代前半だ。バイエルンが若手に狙いを定めている。前述したベストイレブンには目もくれず、長期的な展望に基づいた強化計画をさらに推進していく気配だ。まさか、ドルトムントのアーリング・ホーランも!?

いまのところは考えにくい。32歳のロベルト・レバンドフスキ、31歳のトーマス・ミュラーが年齢を感じさせないほどハツラツとしており、レロイ・ザネ、キングスレー・コマン、セルジュ・ニャブリなど、攻撃陣には生きのいい若手・中堅が揃っている。

しかもドルトムントは、ホーランの契約解除金を7500万ユーロ(約90億円)に設定したという。健全経営のバイエルンは、とりあえず事態を静観するだろう。だが、彼らはビジネス手腕にすぐれている。経済的にも問題がないと判断すれば、機を見るに敏──。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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