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サッカー フットサル コラム 2021年1月21日

動きづらい世の中でシティはどのように動くのか!?

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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グアルディオラ監督

グアルディオラ監督

前回のコラムでもお届けしたように、イングランドでは「この夏、マンチェスター・シティが大型投下」と噂されている。

さしものシティも新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済的ダメージは甚大で、ひとりの選手を獲得するために1億ポンド(約140億円)前後の巨額は捻出できないが、世代交代を迎えたいま、2021―22シーズンも現有勢力で、というわけにはいかない。

ジョゼップ・グアルディオラ監督のゲームプランにマッチする若手、中堅を獲得する必要に迫られており、左サイドバック、アンカー、ストライカーの補強を急げ、という声も聞こえてくる。

ドルトムントのアーリング・ハーランはあきらめざるをえない。移籍金は7500万ユーロ(約94億円)に設定された。シティに限らず、ありとあらゆるチームが手を引くしかなく、夏の市場で彼の名前が取り沙汰されるとしたら、エージェントを務めるミーノ・ライオラの “ガヤ” と考えていい。

さて、インテル・ミラノのロメル・ルカクが有力候補といわれている。多少のラフプレーではビクともしない強靭なポストプレーは健在で、昨シーズンあたりから再評価されるアタッカーだ。しかし、5月で28歳。若返りを模索するグアルディオラ監督のターゲットとは思えず、ルカクのファーストタッチはかなり雑だ。

同じインテルなら、ラウタロ・マルティネスが望ましい。まだ23歳と若く、正確な技術もシティに適応する確率が高い。しかも昨年夏、金銭的な条件が折り合わず、決まりかけていたバルセロナ移籍が破談に終わっている。ステップアップを目論むマルティネスに色よいオファーを提示すれば、交渉は順調に進むはずだ。ちなみにマルティネスの推定市場価格は6000万ポンド(約84億円)。シティの経済力なら許容範囲か。

次に左サイドバックだ。注視していたバイエルン・ミュンヘンのダヴィド・アラバは、「レアル・マドリーと合意」と『MARCA』が伝えていた。マドリーと強い関係を構築するメディアが報じたのだから、1月中の移籍はほぼ間違いない。

とはいえ、カンセロ、バンジャマン・メンディ、ナタン・アケ、アレクサンドル・ジンチェンコと、シティも頭数だけは揃っている。緊急案件とは考えにくい。

やはりアンカーの獲得に力を入れた方がいい。フェルナンジーニョは今シーズン限りの退団が濃厚で、イルカイ・ギュンドアンもより多くの出場機会を求めている。ロドリはグアルディオラ監督の期待を裏切った。

ナポリのファビアン・ルイスに的を絞れないだろうか。ビルドアップと崩しは水準以上であり、十分な守備力も兼ね備えた24歳のMFだ。ナポリとの交渉は強欲アウレリオ・デ・ラウレンティス会長という障壁を崩さなければならず、シティ上層部も苦戦を強いられるが、攻守においてハイレベルのファビアンであれば、アンカーの不安が解消される公算が大きい。

ファビアンの推定市場価格は4300万ポンド(約60億円)といわれている。R・マルティネスと合わせると約140億円。コロナ禍では「非常識」と批判されるかもしれない。ただ、シティのようなクラブは毎シーズンのように大成功が期待される。動きづらい世の中で、どのように動くのか。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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