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サッカー フットサル コラム 2020年11月27日

いまこそファン・デ・ベークに先発のチャンスを!

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ドニー・ファン・デ・ベーク

ドニー・ファン・デ・ベーク

11月7日のエヴァートン戦以降、公式戦4連勝。マンチェスター・ユナイテッドが “とりあえず” 上向いてきた。オーレ・グンナー・スールシャール監督の解任ランプも赤から黄色に変わり、チーム自体も落ち着きを取り戻している。

ルーク・ショー、ポール・ポグバ、ヴィクトル・リンデレフ、アーロン・ワン=ビサカなど主力に負傷者が相次いでいるが、選手個々のパフォーマンスにも一時の停滞感はない。しかし……。

「3-0になった後、ペダルを緩めてしまった」

スールシャールは、4-1の勝利を収めたイスタンブール・バシャクシェヒル戦(チャンピオンズリーグ)に苦言を呈している。35分までに3-0としたため、選手たちは戦闘モードをオンからオフに切り替えた。試合のテンポは明らかにスローダウンした。

勝負事は下駄を履くまで分からない。1998-99シーズンのチャンピオンズリーグ決勝で、ユナイテッドは後半追加タイムに2ゴールを奪い、バイエルン・ミュンヘンに逆転勝ちを収めている。準決勝のユベントス戦でもホームで引分け、アウェーも10分までに0-2とされたにもかかわらず、3点取ってひっくり返した。強かった当時のDNAは、どこに消え去ってしまったのだろうか。

さて、今週末のプレミリーグではサウサンプトンと相まみえる。クリスタルパレスに0-1、トッテナムに2-5と開幕こそつまずいたが、その後は5勝2分無敗。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督が志向するハイプレスと密集が浸透し、試合内容は充実の一途をたどっている。ユナイテッドにとって、厄介な相手だ。

なにしろ、DFラインが傷だらけである。8節のエヴァートン戦でハムストリングを痛めたショーの欠場は決定的で、背中に違和感を訴えたリンデレフ、足首を負傷したワン=ビサカの出場も微妙といわれている。若手のアレックス・トゥアンゼベ、スコットランド代表ではセンターバックを務めるスコット・マクトミネイが、最終ラインに先発起用されたとしても不思議ではない状況だ。

また、チャンピオンズリーグのプレータイムは59分に終わったものの、中三日という状況を踏まえれば、エディンソン・カバーニはベンチに温存される公算が大きい。ここ数年のユナイテッドには存在しなかった古典的なストライカーだが、すでに33歳だ。若手に比べると体力の回復が遅く、無理強いすると筋肉系のトラブルを招きかねない。

そしてもうひとつのポイントが、ドニー・ファン・デ・ベークだ。中盤センターで先発したバシャクシェヒル戦では、ワンタッチでスピーディーにパスと巧みなポジショニングにより、相手のプレスを難なくかわしていた。周囲を活かす術に長け、テクニック、運動量も超一級品という前評判を立証したのである。

プレミアリーグでもスターターのチャンスを与えていいころだ。まだ23歳。回復も早く、なによりファン・デ・ベークはイージーミスが少ない。DFラインの主力を欠くいま、確実性も豊かなMFの先発起用は、至極当然の人選に思えるのだが……。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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