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サッカー フットサル コラム 2020年11月4日

主力不在でも2位キープ。ミラクル・レスターふたたび!?

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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レスター

ゴールを祝うレスターの選手たち

(1)スラベン・ビリッチ(ウェストブロム)2・5倍
(2)オーレ・グンナー・スールシャール(マンチェスター・ユナイテッド)3・5倍
(3)スコット・パーカー(フラム)6倍
(4)ショーン・ダイシ(バーンリー)8倍
(5)フランク・ランパード(チェルシー)11倍

イギリスの衛星放送局『sky sports』による監督解任オッズでだ。ユナイテッドが15位、フラムが17位、バーンリーは下から二番目で、ウェストブロムは最下位。6節終了時点で成績が上がらないクラブの監督が、軒並み顔を揃えている。

チェルシーは7位につけているものの、パフォーマンスが安定しない。「この夏にだれもがうらやむ大型補強を図ったのにねぇ」と、ランパード監督の采配を疑問視しているのだろう。

「6節が終わった段階の成績表はなんの意味も持たない。あれこれ評価するのなら、クリスマスが終わるまで待つべきだ」

トッテナムのジョゼ・モウリーニョが語ったように、早すぎる答が混乱を招くケースはどこの世界にもある。とくにチェルシーは6名ものニューカマーを加えたため、既存戦力との連携が整うまで時間がかかる。様子見が必要だ。

また、バーンリーが1勝もしてないといっても、買収を巡ってクラブが揺れに揺れている。現場はピッチに集中できない。ダイシ監督にも選手にも情状酌量の余地がある。

さて、レスターのブレンダン・ロジャーズ監督が51倍で17位にランクされた。ベン・チルウェルがチェルシーに去り、リカルド・ペレイラ、チューラル・ソユンジュ、ウィルフレド・エンディディといった主力をケガで欠きながら、5勝2敗で2位キープ。ロジャーズ監督の座は安泰だ。それにしても……。

昨シーズンまでチルウェル、R・ペレイラ、ソユンジュは最終ラインの主要メンバーだった。エンディディは世界最高級のアンカーに急成長していた。この4名が選手リストから消えるとは、ロジャーズ監督も頭を抱えたに違いない。

しかし、彼は慌てなかった。基本陣形を4-1-4-1から3-4-2-1に変更。対戦相手がボールを保持している際は両イングバックが引き、5+4のブロックで主力の流失と戦線離脱に適応した。

もちろん、すべてがうまくいっているわけではない。アストンヴィラに0-1の苦杯を舐め、ウェストハムには3点も叩き込まれた。

ただ、マンチェスター・シティから大量5点を奪ったり、リーズには4-1の快勝を収めたり、3バックが徐々に機能しはじめている。主力の穴を埋めるウェスレイ・フォファナ、ジェームズ・ジャスティンなどの戦術理解度は高く、ロジャーズ監督も「素晴らしいの一語に尽きる」と称賛していた。

戦線復帰までエンディディは4か月、ソユンジュは3か月、R・ペレイラもあと1か月ほどかかるといわれているが、彼ら主力が不在でもレスターは首位リヴァプールとは1ポイント差だ。クリスマスが終わるころ、首位に立っていたとしても不思議でははない。

ミラクル・レスターふたたび!?

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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