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昨シーズンのFAカップ準決勝で激突した両チーム
大方の予想を覆した。
マンチェスター・ユナイテッドは、チャンピオンズリーグ・グループステージ第1節のパリ・サンジェルマン戦で2-1の勝利。「わがチームらしい魂を見せてくれた」と、オーレ・グンナー・スールシャール監督も選手たちを称賛していた。
「圧倒的不利」
「大敗もありうる」
下馬評は散々だっただけに、指揮官も気分爽快である。
ただ、手放しで喜ぶにはまだ早い。パリSGは数多くの主力がケガや体調不良で欠場し、ネイマールとキリアン・エムバペは攻め残って守りに貢献しなかった。さらに中盤も戻り遅れるなど、対戦相手の不備も少なくなかったからだ。また、GKダビド・デヘアの度重なる好守も見逃せず、ひとつ間違えば大量失点の恐れもあった。
決して無気力ではなく、DFアクセル・ツアンゼベはエムバペに負けいない走力を見せたとはいえ、今週末のチェルシー戦は気を引き締めてかからなければならい。
さて、スールシャールはどのような布陣で臨むのだろうか。パリSG戦は3バックだった。右からツアンゼベ、ヴィクトル・リンデレフ、ルーク・ショー。右アウトサイドにアーロン・ワン=ビサカ、左はアレックス・テレス。コンディションがすぐれなかったバリー・マグアイアは、パリ遠征に帯同していない。
「おそらく間に合うだろう」
スールシャールはマグアイアに関して言及した。チェルシー戦にはキャプテンが復帰する公算が大きい。
しかし、シーズンオフのギリシャ旅行でトラブルに巻き込まれた影響なのか、今シーズンのマグアイアはベストからほど遠い状態だ。心身ともに上向くまで、ある程度の期間なら休ませた方がいい。ツアンゼベのパフォーマンスを踏まえればなおさらだ。
中盤センターは前節のニューカッスル戦から引き続き、スコット・マクトミネイとフレッジが望ましい。創造性こそ乏しいものの、彼らの守備意識と闘争本能は現在のチームに必要不可欠だ。
そしてブルーノ・フェルナンデスが攻撃のタクトをふるい、前線はマーカス・ラシュフォードが決まりで、相棒はエディンソン・カバーニかデイビッド・ジェームズか、それともメイソン・グリーンウッドか。
パリSG戦で3バックが奏功したのだから、プレミアリーグでも導入すべきではないだろうか。スールシャールは4-2-3-1にやや固執しているが、チェルシー戦も3バックと両アウトサイド、中盤センターでどっしり構え、ゲームプランの軸をカウンターに据えた方がいい。
60~70分まではリスクを最小限に抑え、勝負どころでポール・ポグバ、もしくはドニー・ファン・デ・ベーク投入が、現時点ではベストと考えられる。
なお、昨シーズンはカップ戦を含めて3勝1敗。ユナイテッドがリードしている。唯一の敗北は、スールシャールの選手起用に迷いが見られたFAカップ準決勝だった。テクニカルボックスで爪を噛まず、大胆な用兵が望まれる。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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