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サッカー フットサル コラム 2020年10月9日

ホーム3連敗と苦しむ浦和レッズ。今は個人能力を生かして戦うしかないのでは……

後藤健生コラム by 後藤 健生
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実際、この連敗中の試合内容は「たまたま」とか「不運な」と考えてはいけないものだった。敗因はしっかりと見つめなければならないだろう。「不運による敗戦」と解釈するのは危険なことだ。

「誤解」を生む原因はボールが相手ゴールに近づく場面が多いからだ。だが、ホーム3連戦では得点が一度も生まれなかっただけでなく、本当に惜しい決定機の数も多くはなかった。

攻めてはいる。相手ゴールに近づいてはいる。だが、浦和の選手がフリーになって、あるいはしっかりとゴールを狙って撃てたシュートがいったい何本あったのだろう?

たしかに、パスはつながっている。だが、パスがつながっているのは、選手の個人能力が相対的に高いからでしかない。

浦和の選手のほとんどが各カテゴリーの日本代表経験者だ。当然、個人能力は高い。だから、相手との競り合い(デュエル)で勝つ確率は高い。無理なパスでも相手と競り合いながらなんとかキープできるから、形としてはパスはつながっているし、ボールは相手ゴールの方向に進んでいる。

だが、パスがつながることによって、パスを受けた選手が有利な態勢で、相手ゴールに向かって進めるようになっているかというとそうではない。“ただパスがつながっているだけ”なのだ。

今シーズン絶好調の川崎などを見ていると、パスを受けた選手は必ず前を(相手ゴールの方向を)向いて、フリーな状態でパスを受けている。従って、パスがつながればつながるほどより楽な態勢でボールを持てるようになっていくのだ。そして、最後はゴール前で狙ってシュートを撃てる態勢でパスがつながる。

だが、今の浦和はパスがつながっても、受けた選手は苦しい態勢でボールをもつことになり、すぐ次のプレーにつながらない。そして、最終的にはパスの出しどころがなくなって、バックパスでボールを戻すか、無理な態勢からシュートを狙うしかなくなってしまう。

ホーム3連敗は「由々しき事態」と言わざるを得ない。Jリーグでも最大の観客動員数を誇る浦和は、つねにJリーグの人気を牽引していってもらわなければならないクラブなのだ。

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