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サッカー フットサル コラム 2020年9月28日

知名度や実績は完全度外視。アーセナルに復活の予感

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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アーセナル

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リーグカップ3回戦でレスターを破った後、アーセナルのミケル・アルテタ監督は競争意識を煽った。

「まだ試合に出場していない選手たちにとっては厳しいシチュエーションだ」

知名度や実績は完全度外視。いまのアーセナルにだれが必要なのか、実力でつかみ取れ──という意味だろう。実にまっとうな発言だ。

もはや、メスト・エジルの居場所はないのかもしれない。彼の “魔法” に酔いしれたいものの、アルテタ監督が求めるプレー強度に欠けている。みずからの契約を正当化し、すべての非がクラブ側にあるような発言もマイナスイメージだ。

ローン移籍を拒否している。週給35万ポンド(約4725万円)を支払えるクラブも少ない。今シーズン、エジルは1試合も出場できず、アーセナルを去る公算が大きくなりつつある。

ルーカス・トレイラも退団に向かっているようだ。度重なる負傷も災いしているが、クラブ内の序列は明らかに下がった。中盤センターではダニ・セバージョス、グラニト・ジャカ、モハメド・エルネニーを下まわり、ベンチにすら入れていない。

フランスの『テレフット』が報じた「フセム・アワー(リヨン)がアーセナルと合意か」が事実なら、トレイラの序列はさらに下降する。

熱いファイトはプレミアリーグ向きで、サポーターからも支持されているとはいえ、アルテタ監督のプランに含まれていないのだから、答を出すのはそう難しくない。

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、トレイラにコンタクトを図ったとの情報もスペイン方面から聞こえてきた。金銭を含めたトーマス・パーティとの交換を画策しているのだろうか。

また、機動力に乏しいソクラティス・パパスタスプロス、ショコドラン・ムスタフィ、セアド・コラシナツも換金対象にすべきであり、昨シーズン30節のブライトン戦で暴言を吐いた後、反省の色を一切みせないマテオ・ゲンドゥージも整理した方がいい。彼のようなタイプは、チームの輪を乱すだけだ。

下位に数多く取りこぼし、上位との対戦では非力を露呈した昨シーズンを踏まえ、現在のアーセナルは上昇傾向にある。前線と中盤は攻守の切り替えが素早く、かつ鋭い。キーラン・ティアニーはビルドアップで効いている。最終ラインにもガブリエウ・マガリャンイス、パブロ・マリー、ウィリアム・サリバとつなげるタイプを揃えた。

「ビッグ4に入る戦力は整った」

アレクサンドル・ラカゼットも自信を口にしている。

だからこそ余剰戦力をいち早く整理し、よりよい環境づくりに励む必要がある。10月以降もプレミアリーグは無観客試合が延長されるため、入場料収入に頼る経済的事情は不安だが、アーセナルの陣容は近年になく充実した。

リヴァプールとマンチェスター・シティの優勝争いに割って入るのは難しいかもしれないが、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドをしのいで第二集団のトップに立ったとしても不思議ではない。復活の予感は確かにある。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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