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サッカー フットサル コラム 2020年9月4日

ハメスとアランの獲得で古豪エヴァートン復活なるか!?

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ハメス・ロドリゲス

ハメス・ロドリゲス

優勝候補の一角どころか、ダークホースとさえ呼ばれなくなった。直近5シーズンは2016-17シーズンの7位が最高で、昨シーズンは12位。トップ10にすら入れなかった。ローカルライバルが一昨シーズンにチャンピオンズリーグを、昨シーズンはプレミアリーグを制したにもかかわらず、小さな話題すら提供できなかった。94-95シーズンのFAカップを最後に、タイトルは獲っていない。

かくも長き空白……。エヴァートンにとって、屈辱の四半世紀が過ぎていった。

しかし、今シーズンは期待が持てそうだ。現地時間9月3日、ハメス・ロドリゲスがメディカルチェックを無事にクリアした、と伝えられている。レアル・マドリーではジネディーヌ・ジダン監督のゲームプランに適応できなかったものの、ハメスの才能に疑いの余地はない。

エヴァートンのカルロ・アンチェロッティ監督とは、マドリーとバイエルン・ミュンヘンで同じ釜の飯を食った間柄だ。お互いを認め合い、アンチェロッティはマージーサードに着任した昨年12月以降も、つねに “秋波” を送っていた。この、信頼関係が交渉成立の根幹に存在する。ハメスのプレミアリーグ初挑戦は、心躍るものになりそうだ。

さらにブラジル代表MFのアランもやって来る。彼も9月1日にメディカルチェックを通過しており、早ければ4日の夕方にもハメスとともに公式発表となる見込みだ。

アランが豊富な運動量で中盤を支え、ハメスは二列目中央で絶妙のパスを散らす。リシャーリソン、ベルナール、ドミニク・カルヴァート=ルーイン、アンドレ・ゴメスといった既存戦力との化学反応は非常に楽しみだ。

また、ワトフォードのアブドゥライ・ドゥクレともクラブ間で合意に至ったという。球際に強く、ビルドアップ能力にもすぐれたMFも、新生エヴァートンの貴重なワンピースになるに違いない。

ただ、アランとドゥクレの加入で、中盤は人材過多になった。ニースに去ったモルガン・シュナイダルランに加え、トム・デイヴィスやギルフィ・シグルズソンが退団しても不思議ではない状況だ。

そして残された最大の問題は、GKである。

ジョナサン・ピックフォードは安定感がない、なさすぎる。ワールドクラスのセーブを見せたかと思えば、「マジなのかこいつ」と疑いたくなるスーパー凡プレーで、エヴァトニアンを絶望のどん底に突き落とす。

アンチェロッティ監督もピックフォードをあきらめ、マンチェスター・ユナイテッドのセルヒオ・ロメロ獲得をフロントに申し入れた、と伝えられている。

堅実な守りに定評のあるGKだが、今シーズンのユナイテッドでは、ディーン・ヘンダーソン、ダビド・デヘアに次ぐ三番手。ベンチにすら入れそうもない。しかし、ロメロの安定感はピックフォードを圧倒的に上まわる。ファンブルしたり、後逸したりするケースはほとんどない。

エヴァートン上層部はロメロの獲得を急ぐべきだ。ピックフォードがやむをえず据え置かれると、ハメスやアラン、ドゥクレの獲得も水の泡だ。新GKの人選が、エヴァートンの運命を差左右する。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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