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サッカー フットサル コラム 2020年8月5日

育成の名門東京ヴェルディ。新たな有望株がMFの藤田譲瑠チマ

後藤健生コラム by 後藤 健生
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さて、正式にトップチームに昇格した藤田は、開幕戦からチームの主力として定着。第8節まで全試合に出場と、完全にレギュラーに定着した。ポジションは4-3-3の中盤。逆三角形に並んだMFでアンカーのポジションを務めている。

特徴は身体能力の高さを生かした競り合いの強さだ。

身長は172センチで、体重が70キロと小柄だが瞬発力があり、接触でバランスを崩したり倒れたりしても、すぐに起き直って再び競りに行けるのが強みだ。一度失ったボールをすぐに取り戻す場面を何度も見る。J1昇格を目指すJ2は、激しいゲームが多い難しいリーグだ。しかも、今シーズンは前代未聞の過密スケジュールの中で戦っている。

そんな中で、トップチームに昇格したばかりの18歳でありながら、接触プレーがあってもけっして負けることのない身体能力は非常に魅力的だ。

もちろん経験不足のせいでミスもあるが、確実につなぐところはシンプルにつなぐし、スペースを見てロングボールを入れたりする判断力もある。

さらに、最近は次第に自信もついてきたようで、ボールを奪ってチャンスがあると、見れば自ら持ち上がって攻撃に絡む場面も増えてきた。

10月に開催されるAFC U19選手権を目指すU19日本代表の影山雅永監督が視察に訪れた第8節の新潟戦では、連戦の疲労のためかその積極性を十分に発揮できなかった藤田だが、相手のパスコースを予測する能力
も含めてボール奪取能力の高さはしっかりと見せた。

これまでの日本にはないタイプの守備的MFとして成長してほしい選手である。伸び盛りの18歳だけに、今後の東京Vでの成長ぶりを見続けていきたい。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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