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サッカー フットサル コラム 2020年6月26日

ポグバに復調の気配。しかしA・ペレイラやジェームズは…

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ベンチで試合を見つめるA・ペレイラ

快勝だった──。

GKディーン・ヘンダーソンがローン規約でベンチに入れず、DFジョン・イーガンは出場停止。シェフィールドが問題を抱えていたとはいえ、マンチェスター・ユナイテッドはアントニー・マルシャルがハットトリックを達成した。守備陣は決定機すら創らせずクリーンシートを記録した。

「もっともっと点を取らなくては」

オーレ・グンナー・スールシャール監督の評価は厳しかったが、再開後2試合目のパフォーマンスとしては上出来だ。

ブルーノ・フェルナンデスは好調を維持している。絶妙のタイミングでクサビを入れ、両サイドへのちらしも効果的だった。トッテナム戦で「高い位置をとれ」とB・フェルナンデスに促されていたアーロン・ワン=ビサカも、積極的な攻撃参加からマルシャルの1点目をアシストしている。

また、2センターバックの前に陣取ったネマニャ・マティッチが、正確な配球でビルドアップに貢献。地味ではあるが、マルシャルに次ぐ功労者といって差し支えないほどに効いていた。

さて、ポール・ポグバである。

終始ニコニコしていた。ヘラヘラではなく、ニコニコしていた。だれかに悪態をつくわけではなく、フットボールを楽しんでいる。

前回のコラムでも指摘したように、この男の才能に疑いの余地はない。したがってポジティブな感情でピッチに立てば、ユナイテッドにとって最強の武器になる。B・フェルナンデスも「同じ絵を描けるのでワクワクする」と、ポグバとの共存に自信をのぞかせた。あとはエージェントのミーノ・ライオラではなく、同僚とサポーターを信じることだ。

ポグバが復調の気配を見せる一方で、何人かの選手が追い込まれつつある。ジェシー・リンガードはシェフィールド戦の、アンドレス・ペレイラはトッテナム戦の登録枠に含まれていなかった。ディエゴ・ダロは2試合とも外れ、メイソン・グリーンウッドの急成長により、デイビッド・ジェームズも危うい。新型コロナウイルス対策として、1試合の登録枠が18人から20人に増えたにもかかわらず、彼らの存在感は薄くなるばかりだ。

プレミアリーグに加えてFAカップがあり、8月にはヨーロッパリーグも再開するため、全戦力が必要とされている。しかし、リンガードやA・ペレイラ、ダロトの優先順位は低く、昨年8月以来、ゴールから遠ざかっているジェームズは、自宅のリヴィングが定位置になりかねない。

シェフィールド戦の終盤、出番を待つジェームズとA・ペレイラに笑顔はなかった。どことなく緊張しているかのようにも映った。プレー時間はおよそ10分。試合の趨勢が決まっていたとはいえ、なにもできなかった。同じ10分程度でも、オディオン・イガロは二度もチャンスを創ったのだが……。

A・ペレイラは放出濃厚ともいわれている。ジェームズはローン移籍が検討されている。首脳陣の意向を覆す時間は、あまり残されていない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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