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サッカー フットサル コラム 2020年6月24日

ビッグ6に5勝3分2敗。そのほかのクラブに7勝7分6敗

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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マンチェスター・ユナイテッド

たった1試合で手のひら返しの連続だ。

「やはりワールドクラス」
「近来稀にみる才能」
「必要不可欠の存在」

あちらこちらで絶賛が相次いでいる。

そんなことは百も承知だ。ポール・ポグバは格別のポテンシャルを持ち、いずれはフットボールの世界を担って立つ逸材だと、10代のころから高く評価されていた。しかし、10代のころから持続性の欠如も指摘されていた。

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天使か悪魔か、ジキルとハイドか。超絶パフォーマンスで周囲を唸らせた次の瞬間、イージーミスでサポーターのため息を誘う。前半はワールドクラス、後半は凡庸すぎるプレーヤーというシーンを何度も目撃してきた。たしかに、現地時間19日のトッテナム戦は、ポグバ投入後に流れが変わった。マーカス・ラシュフォードに配した約50メートルのロングパスも芸術的だったとはいえ、この男を信じて痛い目に遭ってきたことを、マンチェスター・ユナイテッドは忘れてはいけない。

さて、24日に対戦するシェフィールドは、30節時点で失点28。リヴァプールの21に次ぐリーグ2位のデータだ。規約上、ユナイテッドからローン移籍しているGKディーン・ヘンダーソンはベンチにすら入れず、前節のニューカッスル戦で退場処分となったDFジョン・イーガンも出場停止とはいえ、チームの守備意識は非常に高い。攻撃のスピードを無視してもボールを足もとに置きたがるポグバを狙う──が、基本的なゲームプランとも考えられる。

また、今シーズンのユナイテッドは対ビッグ6に5勝3分2敗。悪くない成績だが、そのほかのクラブには7勝7分6敗。ホームでバーンリーやウェストハムに負けたり、降格圏に沈むワトフォードやボーンマスにアウェーで屈したり、ポイントをロスしまくっている。この4試合に勝っていれば勝点58。レスターを3ポイント上まわる3位だったのだが……。

クラブの格は度外視すべきだ。無観客なのだから、オールド・トラッフォードでも地の利はない。シェフィールドが中二日で、ユナイテッドが中四日だったとしても、トッテナム戦(前出)で貢献できなかったアントニー・マルシャル、ダニエル・ジェームズは、今後の過密日程も踏まえて先発から外すべきだ。軽度の打撲傷を負ったヴィクトル・リンデレフも、無理をさせてはいけない。もちろん、ポグバに過信は禁物だ。

要するにオーレ・グンナー・スールシャール監督には、選手のコンディションとコロナ禍を深慮した人選が望まれる。ゲームプランや人員の配置ではなく、主力のタレントに負うところが大きい指揮官が、この非常時を乗り切れるのかどうか疑問であり、不安でもある。

シェフィールド戦の後はブライトン、ボーンマス、アストンヴィラ、サウサンプトン、クリスタルパレス、ウェストハム。最終節のレスター戦を迎えるまでは、本来なら与しやすい相手ばかりだ。しかし、今シーズンは取りこぼしが多く、スールシャールは監督として未熟だ。

目標のトップ4に向け、ユナイテッドの厳しい闘いはまだまだ続く。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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