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サッカー フットサル コラム 2020年5月18日

スペイン最強の中盤では数多の才能が化学反応を繰り返す

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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シャビ・アロンソ

一部でご好評を博し、筆者が人選の難しさに嬉しい悲鳴をあげるマイベストシリーズ。今回は「過去20年のプレミアリーグ・ベスト11/ただしスペイン国籍に限る」をお届けしよう。

◆GK
ダビド・デヘア(マンチェスター・ユナイテッド)
◆DF
セサル・アスピリクエタ(チェルシー)
マルク・ムニエサ(ストーク/現アル・アラビ)
マルコス・アロンソ(チェルシー)
◆MF
ミケル・アルテタ(※エヴァートン)
シャビ・アロンソ(※リヴァプール)
ペドロ・ロドリゲス(チェルシー)
セスク・ファブレガス(アーセナル/現ASモナコ)
サンティ・カソルラ(アーセナル/現ビジャレアル)
ダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)
◆FW
フェルナンド・トーレス(※リヴァプール)
(※はすでに引退している者。所属クラブは最も活躍したシーズンから選択。陣形は3-2-4-1)

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す、すごくないか、このメンバー! アルテタとアロンソが深めの位置で中盤を支え、二列目に右からペドロ、セスク、カソルラ、シルバと来たもんだ。数多のアイデアがどんな化学反応を起こすのか、毎試合が楽しみで仕方がない。ユナイテッドに重心を置く身としてはファン・マタも加えたかったけれど、この6選手に比べると、やはり見劣りする。

さて、多くの方が首を傾げたに違いない。ムニエサってだれ? バルセロナのカンテラ出身で、的確な状況判断と丁寧なフィードに定評があるDFだ。適性は左サイドともいわれたが、ストークではセンターバックに起用されるケースも少なくなかった。

残念ながらストークがポゼッションを否定し、「とりあえず長いボールを蹴っとけ」スタイルだったため、職場としての選択は誤った。しかし、バルサで培ったテクニックは異彩を放ち、もう少し上のレベルでも十分に通用したに違いない名手である。

さて、GKとFWは当然の選出だ。それぞれケパ・アリサバラガ(チェルシー)、ヂエゴ・コスタ(チェルシー/現アトレティコ・マドリー)というライバルはいるが、貢献度で圧倒的大差がついている。

デヘアはユナイテッドのゴールを9シーズンも守り続け、トーレスはリヴァプールに所属した3年半で65ゴールを量産した。ケパはまだ2シーズン目で、今シーズンは不調のどん底だ。D・コスタは6シーズンで84ゴールとトーレスの得点数を上まわるものの、乱暴者のイメージが強く残る。デヘアとトーレスを除外したスペイン最強は、ちょっと考えられない。

今回の11人、そして惜しくも落選したマタ、D・コスタ以外にも、アンデル・エレーラ(ユナイテッド/現パリ・サンジェルマン)、エクトル・ベジェリン(アーセナル)、ナテョ・モンレアル(アーセナル/現レアル・ソシエダ)、イバン・カンポ(※ボルトン)など、スペイン勢はプレミアリーグのレヴェルアップに貢献、尽力してきた。

来シーズンも即戦力がやって来るのだろう。ユナイテッドがアトレティコのサウール・ニゲスを、チェルシーはバレンシアのホセ・ルイス・ガヤを狙っているという。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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