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サッカー フットサル コラム 2020年3月13日

中堅クラスが善戦健闘。降格圏でも漢の意地を見せた!

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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リヴァプール対ワトフォード

【2014-15】マンチェスター・ユナイテッド:勝点70
【2015-16】マンチェスター・シティ:勝点66
【2016-17】リヴァプール:勝点76
【2017-18】リヴァプール:勝点75
【2018-19】トッテナム:勝点71

チャンピンズリーグ出場権獲得のボーダーラインだ。15-16シーズンを除くと、プレミアリーグでは勝点70以上が目安になっている。ところが今シーズンは、3位のチームでさえ届かないかもしれない。

③レスター:勝点53
④チェルシー:勝点48
➄ユナイテッド:勝点45
⑥ウォルヴァーハンプトン:勝点43
⑦シェフィールド:勝点43
⑧トッテナム:勝点41
⑨アーセナル:勝点40
※3月8日現在。6位と7位は得失点差

レスターが勝点70をクリアするには、残り9試合で最低17ポイントが必要だが、直近5試合は1勝2分2敗と一時の勢いが鈍ってきた。アーセナル戦とユナイテッド戦、残留という大きなモチベ―ションを持つボーンマス戦も控え、リカルド・オリベイラは右足首の手術で長期の戦線離脱。17ポイントは困難なミッションだ。

また、チェルシーは負傷者が多く、近ごろ好調のユナイテッドも残り9試合を全勝しても勝点69に留まる。トッテナムは勝点68が上限で、試合消化数がひとつ少ないアーセナルも全勝が条件だ。主力の負傷、新旧交代の狭間、監督とフロントの不手際など、さまざまな理由があるとはいえ、ビッグ6に含まれていた彼ら4チームの不振が、ボーダーラインの低下を招いたといって差し支えない。

さらに、中堅クラスの善戦健闘も目立った。グレアム・ポッター監督のブライトンは、試合中の陣形変化で強豪を苦しめている。DFベン・ミー、ジェイムズ・タルコウスキ、GKニック・ポープを擁するバーンリー守備陣はなかなか手ごわく、降格圏に喘ぐワトフォードもリヴァプール、ユナイテッドから3ポイントを獲得した。

そして最下位のノリッジですらシティを破り、トッテナムとアーセナルから貴重な1ポイントも奪っている。

3シーズン前、あのデイビッド・モイーズに率いられたサンダーランドはリヴァプールに引き分けただけで、残るトップランクとの一戦は全敗。チャンピオンシップに降格した。昨シーズン、プレミアリーグに残留できなかったフラムもビッグ6との対戦にはすべて敗れ、カーディフもほぼ無抵抗だった。

ノリッジとワトフォードは残留が厳しくなってきた。本稿執筆時点で15位のブライトンも、レスター、アーセナル、ユナイテッド、リヴァプール、シティとの対戦を残しているため、まだ安泰ではない。しかし、彼らはよく闘った。経済力、ネームヴァリューで劣りながら、上位との対戦でプロとしての、漢としての意地は見せてくれた。

新型コロナウイルスの感染拡大により、プレミアリーグもどのようなフィナーレを迎えるのか定かではないが、最終盤まで奮闘しつづけた彼らの努力が、いつの日か実を結ぶことを──。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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