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久保建英所属のマジョルカは前半戦を終えて4勝3分12敗の18位。久保はリーグ前半最終のグラナダ戦で8戦連続となる先発を果たすも、0−1の敗戦。久保自身はたびたびチャンスを作り出すも、味方が決めきれず。それでもフル出場を果たしている。グラナダもマジョルカと同じく昨シーズンにセグンダA(実質2部)から昇格を果たしたチーム、今シーズンは前半戦終了時点で10位と結果を出している。他の昇格組オサスナも12位と悪くない。
ビセンテ・モレーノ監督はグラナダ戦後の会見で、「敗戦は自分たち自身の問題でもあるし、相手が勝っていたり、自分たちに非がないこともある。でもまずは自分たちのプレーに確実性がなく、その時々によって悪いときがあったり、通常相手と差がある」と分析する。
マジョルカは18−19シーズンにセグンダBからセグンダAに昇格し、さらに今シーズン、プリメーラに昇格を果たしている。一年ごとにカテゴリーを上がってきた数少ないチームである。そもそも、97−98シーズンから12−13シーズンまでプリメーラにいたチームで、むしろセグンダBまで落ちたことが不思議であるといっても過言ではない。現・浦和レッズ鈴木大輔が所属していたジムナスティック・タラゴナを率いてきた同監督は「自分たちの立ち位置、どこから来ているか、自分たちのレベルはわかっている」と、その発言は経験豊富な知識に裏付けされている。さらに「今、自分たちが戦っているところは最も難しいカテゴリーだ。12人の選手はセグンダB(実質3部)、他の多くの選手はセグンダAからそのまま上がってきている」とチームの既存戦力を語る。
主力として活躍しているセグンダBからの選手は守護神マノーロ・レイナ、センターバックのライージョ、サイドバックのフラン・ガメス、同じくサストレ、MFサルバ・セビージャ、サイドアタッカーのラゴ・ジュニオールといったところか。ベティスやエスパニョールでもプレーしていたサルバ・セビージャは17−18シーズンから加入し、昇格の原動力となってきた。このようなチームに初のプリメーラを戦う久保は移籍してきている。マジョルカは冬の移籍市場での選手補強の噂もあるが、監督は「でもよくやっているじゃないか。状況は厳しい、でも最後は特別賞を取れるように頑張るよ」と最後まで戦うことを誓った。
文:J SPORTS 編集部
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