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サッカー フットサル コラム 2020年1月8日

中盤の駒を一枚でも二枚でも増やすのは妥当なプランだ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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スコット・マクトミネイ

よくなったのか、悪いままなのか。それともさらに悪くなったのか。マンチェスター・ユナイテッドは、相変わらず好不調の波が激しい。

1月3日のアーセナル戦を0-2で落としたとはいえ、トップ6との対戦(プレミアリーグ)は21節終了時点で3勝2分1敗。「ユナイテッドって強かったのか」と夢を見る。ところが、最下位のワトフォードに敗れ、ボーンマス、ウェストハム、クリスタルパレス、ニューカッスルにも屈した。サウサンプトン、シェフィールド、アストンヴィラにも勝てなかった。ポイントロスは20を超え、現実に引き戻される。

首位リヴァプールとは27ポイントの大差。2位レスターに14ポイント、3位マンチェスター・シティにも13ポイントも離されている。チャンピオンズリーグ出場枠の獲得が1月に難しくなるなんて、心が痛い。

ゲームメイクはポール・ポグバに委ねるしかないにもかかわらず、肝心要の男が足首の痛みとやらで7試合しか出場していない。オーレ・グンナー・スールシャール監督は、代案を講じられずにベンチで腕組みしている。移籍市場に精通するイングランド人のジャーナリストが、「トッテナムのハリー・ウィンクスに接触か」とSNSに投稿していたが、欲しい人材ではある。現有勢力にパスを散らせるタイプは見当たらない。

やはり、中盤が補強ポイントだ。スコット・マクトミネイとフレッジはハードワーカーで、アンドレアス・ペレイラはすべてが凡庸。ファン・マタもすっかり精彩を欠いている。マーカス・ラシュフォードやアントニー・マルシャルが相手DFラインの背後をとっても、中盤からパスが出ないのだからなにをかいわんや、である。

ウィンクスだけではなく、エヴァートンのギルフィ・シグルズソンもターゲットに加えるべきだ。カルロ・アンチェロッティ監督の構想から外れ、選手本人も移籍を前向きに検討しているという。シグルズソンが操る高精度のパスも、ユナイテッドが有していないアイテムだ。

さらに、ダメもとでトッテナムのクリスティアン・エリクセンにもアプローチした方がいい。インテル・ミラノと合意間近といわれてはいる。しかし、マネーゲームになればユナイテッドの楽勝だ。インテルの2~3倍は出せる。新スタジアムの建築で費用がかさんだトッテナムは、ユナイテッドと取引した方がキャッシュを回収できるだろう。ダニエル・レヴィー会長はタフすぎる交渉相手だが、エドワード・ウッドはあらゆる手段を……あっ、期待するだけ時間の無駄か。

「われわれは正しい認識のもと、正しい方向に進んでいる。冬の補強を見送ることも考えられる」

スールシャールは自信満々だが、どこが正しいのかさっぱり分からない。ウィンクス、シグルズソン、エリクセン……。ポグバが期待薄なのだから、中盤の駒を一枚でも二枚でも増やすのは妥当なプランだ。リーグカップ準決勝・第一戦はホームでシティに1-3の完敗。スールシャールよ、目を覚ませ。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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