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2020年東京オリンピックを前に、日本ではスポーツ観戦文化がすっかり定着してきているようだ。
数字だけではない。
たとえば、J2リーグ、J3リーグに所属しているクラブは全国のタイトルとは縁のない存在ということになる。かつて、日本のプロ・スポーツの全国リーグがプロ野球しかなかった時代には、全加盟クラブがリーグ戦優勝を目標に戦うのが建前だった。アメリカのプロ・スポーツではリーグ機構が介入し、ドラフト制度やサラリーキャップ制によって戦力均衡を図ってすべてのクラブが優勝を狙えるように調整を行うのだ。だが、サッカーの世界は弱肉強食の世界だ。J3のクラブが下克上を繰り返してJ1優勝を狙うには長い時間が必要となる。下部リーグのクラブは残留や昇格をかけて戦うのだ。
そんな、サッカーの文化もすっかり定着。下部リーグの全国各地のいずれのクラブにも熱心なサポーターが付いている。
また、ラグビーのワールドカップでは、日本代表以外の試合、外国勢同士の試合でも日本人ファンが試合観戦を楽しんでいたのがとても印象的だった。
今では、日本人の間にスポーツ文化がすっかり定着しているのは間違いない。
現在の日本は人口減少の時代を迎え、経済的にも成長は望めず、前途を悲観する人も多い。だが、「成長」だけがすべてではない。人口は減少しても、文化的な生活をすべての国民が享受できる。そんな社会をこれから築き上げていくべきだろう。スポーツや音楽などをライブで楽しもうという人々が増えている現代の日本の姿を見ていると、日本社会の将来もそれほど悲観的に考えなくてもいいのではないかという気がしてくる。
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
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