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いずれにしても、最終節の直接対決は決勝戦らしい試合となり、決定機の数は互いに少なかったものの、横浜は決め切るところで決め切った。
後押ししたのは満員のサポーターの声援だった。日産スタジアムには気温7.1度の冷たい雨にもかかわらず、6万3854人の観客が詰めかけ、Jリーグの観客動員新記録を達成したのだ。
最終節では残留争いを巡る直接対決もあり、またダビド・ビジャの引退といった話題性もあったおかげか、各競技場で多くの観客動員を記録。9試合合計で25万8915人を動員(これは過去2番目の記録)。また2019年シーズンの入場者総数も史上最高の634万9681人(昨年比約8.8%増)に達し、1試合平均でも2万0751人とJリーグ史上初めて2万人台を突破した。
Jリーグの平均観客動員数は、これまで概ね1万7000人台から1万8000人台で推移してきた。
1993年の開幕年は「Jリーグブーム」と言われ、あらゆる試合で満員の観客を動員し、チケット争奪戦が繰り広げられた記憶が強いが、当時は旧国立競技場を除いて大きなスタジアムがほとんどなかったこともあり、平均入場者数は1万7976人だった。
その後、「ブーム」が去ると平均入場者数は1997年に1万0131人と1万人割れ寸前まで低下したが、2001年に1万6548人を記録すると、以降は1万7000人台から1万8000人台で推移してきた。1万9000人台に乗ったのは2007年、2008年、2018年だけで、それもいずれも1万9100人には届かない数字だった。
つまり、平均2万人という今年の数字は画期的と言っていいものなのだ。とくに今年はラグビーのワールドカップがあった関係で秋口のリーグ終盤戦に差し掛かる頃に首位争いをしていたFC東京と横浜F・マリノスがホームスタジアムを使えない時期があった。それにもかかわらず、入場者数が増加したのだ。
そういえば、先日はプロ野球(NPB)の観客数も、セ・パ両リーグの全試合平均観客数が3万人を突破したというニュースもあった。
ラグビー・ワールドカップでも予想以上に多くの観客がスタンドを埋めつくした。また、最近はBリーグという新しい人気プロ・スポーツも発足。ラグビーのトップリーグもワールドカップの影響もあって、入場券の売り上げが好調だとも聞く。
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