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サッカー フットサル コラム 2019年11月27日

12月のエヴァートンは厳しすぎる5連戦。シウヴァ解任間近!?

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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マルコ・シウバ

いよいよ師走がやって来る。忙しい忙しい。不景気なのにあくせくし、生活のリズムがなぜか慌ただしくなる。

プレミアリーグも例年のように日程が過密になる。マンチェスター・シティは現地時間11月26日から40日間で10試合をこなす。しかも筋肉系のトラブルで、セルヒオ・アグエロが2~3週間ほど使えない。リヴァプールは27日から43日間で11試合。カタール開催のクラブ・ワールドカップは四日間で2試合。コンディションを維持できるはずがない。

さて、エヴァートンもどんでもない日程になっていた。

12月1日:レスター戦(アウェー)
12月4日:リヴァプール戦(アウェー)
12月7日:チェルシー戦(ホーム)
12月15日:マンチェスター・ユナイテッド戦(アウェー)
12月21日:アーセナル戦(ホーム)

厳しい相手との5連戦で、アウェーが3試合もある。進境著しいレスターは、ホームで5勝1分無敗の好成績だ。リヴァプールの本拠アンフィールドで勝ったのは、1999年9月27日が最後だ。もう20年も勝っていない。赤い悪魔が棲みつくオールド・トラッフォードでも、直近5シーズンは1分4敗と分が悪すぎる。

そもそもエヴァートンは、今シーズンもサポーターの期待に応えていない。13節終了時点で16位。失点20は昨シーズンの同時期より5点多く、得点13は6点少ない。上記5チームとまだ闘っていないにもかかわらず、だ。

アンドレ・ゴメス、ジャン=フィリップ・グバマンが負傷した、パリ・サンジェルマンに移籍したイドリサ・ゲイエの穴が埋められない、期待の新戦力モイゼ・ケーンが完全沈黙などなど、いくつかの言い訳は用意できる。

しかし、近ごろは同じ過ちを繰り返しているだけだ。シーズン前はビッグ6(もはや死語だが)の牙城を崩す存在と注目されながら、終わってみると優勝戦線もかく乱せずに、なんとなくトップ10にいる。昨シーズンも本拠グディスンパークでユナイテッドを4-0で叩きのめしたかと思えば、同じくホームでトッテナムに2-6の大恥をかいた。パフォーマンスが安定しない。

ノリッジに、ブライトンに、バーンリーに、シェフィールドに、さらにアストンビラなど、今シーズンは勝ってしかるべき相手にも敗れている。イギリスの衛星テレビ局『スカイスポーツ』はマルコ・シウヴァ監督の解任オッズを1・57倍、ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』は1・25倍に設定し、それぞれ大本命に挙げていた。

また、地元紙『リヴァプールエコー』が筆頭株主のファハド・モシリはシウヴァを支持していると伝える一方で、『マンデイナイト・フットボール』(スカイスポーツ)に出演したジェイミー・キャラガーはこう言った。

「エヴァートンはモシリ派とビル・ケンライト会長の派閥が対立している。意見がまとまるとは思えない」

情報が錯綜し、エヴァトニアンの不安を煽る。厳しすぎる12月を乗り切れたとしても、2020年最初の相手は王者シティだ。忙しい冬がやって来た。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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