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サッカー フットサル コラム 2019年11月13日

スターリングは絶対確保。そしてシティは現有勢力で闘い抜く

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ラヒーム・スターリング

担当者の類稀なるイマジネーションか、あるいはエージェントの入れ知恵か。イギリスの衛星放送『sky sports』によると、レアル・マドリーは来年1月の市場でマンチェスター・シティのラヒム・スターリングを獲得すべく、100億円近い移籍金とギャレス・ベイルの譲渡を考えているという。

最盛期が過ぎたベイルはシティのプランに合致しない。絶え間ないトラジションは肉体に多大な犠牲を強いる。ジョゼップ・グアルディオラ監督が満身創痍のアタッカーを欲しているはずもなく、『sky sports』の報道は単なる賑やかしである公算が大きい。

「ベイルは依然として世界のトップクラスだ」

エージェントを務めるジョナサン・バーネットは顧客の売り込みに努力を惜しまないが、ベイルはケガで戦列を離れるケースが多いため、マドリディスタにはよく思われていない。それでいて高年俸を維持したがる。リスク特大。シティだけではなく、強豪といわれるクラブはベイルの獲得に動かないだろう。たとえ100億円以上を提示されても、だ。

だいたいシティがスターリングを手放すはずがない。グアルディオラ監督も「絶対確保」と明言した。長年の課題だった継続性に磨きがかかり、今シーズンもすでに7得点。超ハイレベルなシティFW陣にあって、開幕からただひとり11戦連続の先発出場である。100億円以上を積まれても、ベイルとの交換では大損だ。したがってスターリング放出は、〈300%〉ない。

さて、グアルディオラ監督は現有勢力で闘う覚悟を決めたのようだ。

「来年1月の市場では動かない」

12節終了時点で8勝1分3敗。勝点25はグアルディオラ体制発足以降ワーストだ。負傷者続出とはいえ、シティが序盤戦で三つも負けるとは予想していなかった。ノリッジとウォルヴァーハンプトンに足をすくわれ、先週末のリヴァプール戦も敗れた。守備の綻びが目につくため、余計なお節介が生業のわれわれメディアは、グアルディオラ監督に冬の補強をオススメする。ナポリのカリドゥ・クリバリ、バイエルン・ミュンヘンのニクラス・ジューレ、レスターのベン・チルウェルなどなど……。

4節のブライトン戦で右膝を痛めたアイメリク・ラポルテが来年2月に復帰するとはいえ、首脳陣の信頼を得ている〈本職〉センターバックの数がジョン・ストーンズを加えても少なすぎる。それでもグアルディオラ監督は、MFのフェルナンジーニョやロドリをコンバートしてしのいできた。左サイドバックはバンジャマン・メンディ、オレクサンドル・ジンチェンコ、アンヘリーニョをローテーションしてやり繰りした。この方針を今シーズンは貫き通すという。

プレミアリーグはまだ序盤戦だ。首位リヴァプールと9ポイント差とはいえ、リーグ最多の35得点を誇るシティの攻撃力をもってすれば逆転優勝はまだまだ可能だ。しかし最終ラインだけは、ほんの少しでも増強すべきではないだろうか。12節終了時点の13失点は、昨シーズンより8点も多い。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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