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サッカー フットサル コラム 2019年8月30日

大量補強も降格圏にドップリ?アストンヴィラは急ぎすぎている

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ジョン・テリー
本文

1.マンチェスター・シティ/1億5120万£(約197億円)
2.マンチェスター・ユナイテッド/1億4310万£(約186億円)
3.アーセナル/1億3716万£(約178億円)
4.アストンヴィラ/1億3374万£(約174億円)
5.エヴァートン/1億791万£(約140億円)
6.トッテナム/1億260万£(約133億円)
7.レスター/9549万£(約124億円)
8.ウォルヴァーハンプトン/8730万£(約113億円)
9.ウェストハム/7173万£(約93億円)
10.ニューカッスル/6156万£(約80億円)
11.ブライトン/6089万£(約79億円)
12.サウサンプトン/5274万£(約69億円)
13.ボーンマス/5081万£(約66億円)
14.シェフィールド/4275万£(約56億円)
15.チェルシー/4050万£(約53億円)
16.ワトフォード/3240万£(約42億円)
17.バーンリー/2579万£(約34億円)
18.クリスタルパレス/684万£(約9億円)
19.ノリッジ/375万£(約5億円)
20.リヴァプール/171万£(約2億円)
※£=ポンド

プレミアリーグ各クラブは市場にどれほどの額を注いでいたのか、である(データ引用元=transfermark)。

やはりシティは強かった。ジョゼップ・グアルディオラ監督着任後、3シーズンでおよそ700億円もの巨費を投じてきたが、今夏もおよそ200億円。条件面でバリー・マグァイア(レスター→ユナイテッド)、ベン・チルウェル(レスター)とは合意に至らなかったものの、この両選手を獲得していると400億円前後の出費になっていただろう。

また、昨シーズンは夏冬ともにひとりも補強できなかったトッテナムは133億円を投入。ブランドイメージとしてはミドルランクのエヴァートン、レスター、ウォルヴァーハンプトンも100億円をはるかに超える投資で、プレミアリーグの財力を見せつけている。

ただ、裕福なはずのリヴァプールは2億円しか使っていない。昨年の夏は約228億円を費やしたが、一年後のマネープランはやけに慎重だった。

その一方でアストンヴィラが思い切った。スポンサーである『W88』(タイのブックメーカー)の全面サポートを受け、実に11人もの新戦力を招き入れている。その額、実に174億円! とはいえ、プレミアリーグで実績があるのはGKトム・ヒートン(バーンリーから移籍)と、サウサンプトンからやって来たDFマット・ターゲットだけだ。未知数の選手が多すぎる。

さらに、ディーン・スミス監督が用いるゲームプランも旧態依然としたイングランド型で、「話題性も含めてアシスタントコーチのジョン・テリーにバトンタッチした方がいい」と、意地悪な声まで聞こえてくる。たしかに、顔と名前が最も一致するのはテリーだ。古巣チェルシーとの対戦でフランク・ランパード新監督と相まみえれば、なるほど、話題性は十分だ。いやいや、テリーも指導者として未知数だ。

とにかく、アストンヴィラのチーム創りは性急すぎる。連携がスムーズになるまで時間を要し、気がつくと降格圏にドップリ。昨シーズンも大量14人を獲得したフルアムが、ほぼ無抵抗のまま降格している。二の轍を踏まなければいいのだが……。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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