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サッカー フットサル コラム 2019年6月12日

新オーナー就任→即優勝はありえない。まして現オーナーは……

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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マイク・アシュリー

ニューカッスルの買収は今度こそ実現するようだ──。

現オーナーのマイク・アシュリーは、好条件の買収を三度にわたって断ってきた。1ポンドでも多く、退陣後もクラブの重職に留まるなど、彼の要求がビジネスの障害になってきた。当然、サポーターの心証はよろしくない。アシュリーが本拠セントジェームズ・パークに姿を見せると、痛烈なブーイングをこれでもかとばかりに浴びせていた。しかし、今回は最終局面を迎えている。買収額3億5000万ポンド(約483億円)で合意に至り、アシュリーが契約書にサインすることはほぼ間違いない、と伝えられている。

新オーナーはシェイク・ハレド・ザイード・アル・ナハヤンだ。マンチェスター・シティを牛耳るシェイク・マンスール・ザイード・アル・ナハヤンの従兄弟である。したがってニューカッスルのサポーターは、「巨額の投資で強くなるぞ」と確信しているようだ。

ただ、シティは今日の地位を築くまで10年近くを要した。『アブダビ・ユナイテッド・グループ』が買収した2009年は夏の市場に200億円を投じたが、獲得できたのはジュリアン・レスコット、シウビーニョ、コロ・トゥレ、ガレス・バリー、ロケ・サンタクルス……。サポーターが期待した大物はひとりもいない。唯一のワールドクラスはカルロス・テベスで、彼の場合もマンチェスター・ユナイテッドが保有権の買い取りを渋った結果の移籍である。当時のシティは、業界で認められる存在ではなかった。

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