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フットボールの世界は不眠不休だ──。
ヨーロッパの2018-19シーズンは幕を閉じたが、数多くのスター候補性が集うFIFA U-20 ワールドカップが5月23日に開幕した。イングランド、スペイン、ブラジル、オランダなどは地区予選で姿を消したとはいえ、大会自体のレベルが低下したわけではない。来年のヨーロッパ選手権、3年後のワールドカップで主役を務める公算大の若者を早めにチェックする意味でも、注目度の高いコンペティションだ。
しかも過去の大会で、ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)、ロベルト・プロシネツキ(クロアチア)、セイドゥ・ケイタ(マリ)、ポール・ポグバ(フランス)といったタレントが次々に発掘されている。ビッグクラブのリクリート担当が、今回の開催国ポーランドにもこぞって駆けつけているのは当然だ。すでにフル代表しているディエゴ・ライネス(メキシコ)、イ・ガンイン(韓国)、アンドリー・ルニン(ウクライナ)、クチョ・エルナンデス(コロンビア)、ジェルソン・フェルナンデス(ポルトガル)あたりは、夏の移籍市場で大きな動きがあるとみるメディアも少なくはない。
さて、日本の若者たちは1勝2分でグループステージを突破した。第3戦のイタリア戦で田川亨介が右ハムストリング、斉藤光毅が左肩を負傷。両選手ともに戦線離脱を余儀なくされた。とくに田川が負傷した箇所は気になる。リヴァプールで一世を風靡したマイケル・オーウェンも、つねにハムストリングの不安を抱えていた。スプリント力のある選手の宿命とはいえ、田川の、そして斉藤の早期回復を祈るばかりだ。
ただ、アンダー世代の日本代表をみていると、ついつい口もとが綻んでいく。
「上手くなったもんだなぁ」
「堂々としているなぁ」
「楽しそうにしているなぁ」
ひたすら愚直で、どちらかといえばオドオドしているタイプが多く、決して楽しそうには見えなかった世代を知っている筆者にとって、近ごろの若い衆は頼もしく映る。狭いスペースでもパスを丁寧につなぎ、相手の最終ラインを完全に崩そうとしているのだから、レベルは確実に上がっている。
さらに今回と同じ世代には久保建英、安部裕葵、大迫敬介など、コパ・アメリカに参戦するフル代表に招集された者もいる。日本サッカーの育成はまずまず順調といっていいだろう。
しかし、問題はここからだ。U20でピークを迎えたかのように、その後は鳴かず飛ばずで終わった選手が何人もいる。過信、負傷、対人トラブル……。今大会で大成功を収めたとしても、それはキャリアのスタートに過ぎない。本物になるためには、いばらの道を走りつづける勇気と覚悟が必要だ。才能だけでは食べていけない。
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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