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サッカー フットサル コラム 2019年5月10日

あくまでも大胆に──リヴァプールの流儀を貫き通せ!

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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試合会場はアンフィールドだ。これまでに何度もドラマが演じられ、ありとあらゆる感情が交錯する独特のスタジアムではある。しかし、アウェーの第一戦は0-3。逆転は不可能と考えられていたが……。

4-0! 見事すぎる逆転KO勝ちだ。ジェイムズ・ミルナーは号泣しながらユルゲン・クロップ監督に抱きついた。負傷のために欠場したロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーが子供のようにはしゃいでいる。コップエンドに向かった選手たちは横一列に肩を組み、サポーターが奏でる『you’ll never walk alone』に酔いしれていた。

歴史に残るバルセロナ戦から中四日、リヴァプールは本拠アンフィールドにウォルヴァーハンプトンを迎撃する。さぁ、プレミアリーグもいよいよ最終節だ。

リヴァプールは他力本願だ。ウォルヴァーハンプトン(以下ウルブズ)に勝ち、首位マンチェスター・シティがブライトンに引分けるか、負ければ、29シーズンぶりのリーグ優勝となる。しかし確率は低い。アウェーゲームとはいえ、シティがブライトン戦でポイントをロスするだろうか。ブライトンは残留を決めている。ホーム最終節のモチベーションも、シティとの力量差を覆せるレベルではない。

足もとをすくわれる確率が高いのは、むしろリヴァプールの方だ。ビッグ6との対戦成績は4勝4分3敗。ウルブズは昇格クラブでありながら完成度が高く、カウンターの切れ味はリーグ屈指といって差し支えない。ラインを高めに設定すると、ルベン・ネベスの超絶ロングフィードからラウール・ヒメネスに、ディエゴ・ジョタにしてやられる恐れがある。35節から3連勝と、最終盤に入ってもその勢いは陰っていない。

もちろん、すべてにおいてリヴァプールが上だ。緩い横パスを見逃さず、前線と中盤が連携して襲いかかる。ボール扱いがやや雑なウルブズの最終ラインにプレスをかけられれば、意外とあっさりカタが付くことも考えられる。ただし、油断はマジで禁物だ。アーセナルとマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーを食いちぎった《狼の牙》に、深手を負わされるリスクも否定はできない。

バルセロナ戦の興奮と感動から気持ちを切り替え、目の前の敵を完膚なきまでに叩き潰す。あくまでも大胆に、そう、リヴァプールの流儀を貫き通すべきだ。くどいようだが、ウルブズをナメると痛い目に遭う。

※リヴァプール対ウルブズ戦は、5月12日22時30分から『J SPORTS 4』でライブ中継いたします。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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