人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2019年5月8日

大差をつけられた現実を認識するためにも荒療治が必要だ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
  • Line

チャンピオンズリーグ決勝はリヴァプール対トッテナム!? ヨーロッパリーグの頂点はチェルシー!? それともアーセナル!? プレミアリーグ独占か!? いやいや、マンチェスター・シティも忘れちゃいけない。チャンピオンズリーグは準々決勝で敗退したが、イングランド国内では三冠の可能性をまだ残している。あぁ、やっぱり今シーズンもビッグ6が……。

マンチェスター・ユナイテッドはどこに行った!? チャンピオンズリーグではパリ・サンジェルマンに逆転勝ちしたが、バルセロナには力の差をイヤというほど見せつけられた。プレミアリーグではジョゼ・モウリーニョ監督当時のマイナスイメージを覆せず、着地点は5~6位。2シーズンぶりにチャンピオンズリーグの出場権を失った。

当然、オーレ・グンナー・スールシャール監督は責任が問われている。就任からパリSGとの第二戦までが13勝2分1敗。その後は2勝2分7敗。主力の不振とケガが急降下の主因だとしても、補う術を持たなかったのだから、批判されても文句は言えない。

ただ、ダビド・デヘアは信じられないような凡ミスが増えた。クリス・スモーリングとフィル・ジョーンズはうまくなっていないし、この先もうまくなるとは思えない。フレッジは期待を裏切り、ネマニャ・マティッチは衰え、ポール・ポグバは好不調が激しすぎる。また、アレクシス・サンチェスはリハビリに疲れ、アントニー・マルシャルは練習中にボケーッとしていた。そうそう、ロメル・ルカクは太りすぎだけでは満足できなかったのか、シーズン終盤に余計なひと言で多くの反感を買った。

「いまはユナイテッドに集中しているけれど、遅かれ早かれセリエAでプレーしたい。小さなころからの憧れだったんだ」

かつてのキャプテン、ロイ・キーンが怒るのも無理はない。

「自分の発言に責任を持ちやがれ!」

モウリーニョと異なり、チームにある程度の自由を与えたスールシャール監督の方針が、甘えを誘発したのだろうか。あるいは13勝2分1敗で過信したのか。最終盤のユナイテッドは低調すぎる。心が折れたように映る選手も少なくなく、ファイトしているのはルーク・ショーとスコット・マクトミネイだけだ。

最終節のカーディフ戦では、タヒス・チョン、メイソン・グリーングッド、エンジェル・ゴメスなど、数人の若者がスターティング・ラインナップに名を連ねるという。新時代の到来を告げる人選なのだろうか。少なくとも、ユナイテッドに対する情熱を失った選手よりは期待が持てる。リヴァプールとシティに大差をつけられた現実を認識するためにも、荒療治が必要だ。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ