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サッカー フットサル コラム 2019年4月10日

デヘアが環境を変えたくなったとしても不思議ではない

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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直近5試合は3勝2敗。アーセナルとウォルヴァーハンプトンに敗れ、勝利を収めたサウサンプトン戦とワトフォード戦の内容も芳しくなかった。オレ・グンナー・スールシャール監督は否定しているものの、世間をアッといわせたパリ・サンジェルマン戦の大逆転が、少なからぬ疲労を招いている。足色が鈍く、試合の途中でガス欠となる選手も散見するほどだ。

チームがネガティブな状況に陥ると、なぜかマイナスイメージの情報が次々に乱れ飛ぶ。ダビド・デヘアとアンデル・エレーラはパリSGに、ファン・マタはバルセロナに移籍すると伝えられ、ロメル・ルカクもエージェントを務めるミーノ・ライオラの側近が、「われわれの顧客は新しいチャレンジを求めている」と語ったそうな……。いずれも出どころ不明の情報だ。エージェントの側近? 秘書なのか経理なのか、それともボディガードか。いったい何者なのだ!?

また、「サッカー選手はみんなレアル・マドリーに憧れる」というポール・ポグバの発言も、「いまはマンチェスターでハッピーだよ」が切り取られてしまった。移籍市場の情報は、話半分で聞いておいた方がいい。

しかし、チャンピオンズリーグ出場権の有無にかかわらず、マンチェスター・ユナイテッドは変わらなければならない。ケガとの戦いに疲れ、スペイン語圏の選手とも会話しなくなったアレクシス・サンチェス、限界が訪れたアントニオ・バレンシア、リハビリに費やす時間が長すぎるマルコス・ロホは、どうやら今シーズン限りだ。バレンシアは6月末日で契約が切れ、ロホもスポルティングCPから獲得した際の1600万ポンド(当時のレートで約28億円)は回収できないかもしれないが、スールシャール監督も構想外と判断したようだ。

ただ、サンチェスは45万ポンド(約6570万円)もの週給がネックになる。受け入れ先が見つかるとは思えない。

さて、問題はデヘアである。ことし29歳。まもなく円熟期に差し掛かるが、来シーズンに在籍9年目を迎える。新たな刺激を求め、環境を変えたくなったとしても不思議ではない。その間、ユナイテッドは監督交代に手間どり、近年は優勝戦線からの早期撤退を余儀なくされている。今シーズンもDF陣が脆さを露呈し、デヘア自身32試合を消化した時点で自己ワーストの13-14シーズンに並ぶ43失点。プライドが傷ついた。

嘘かまことか、パリSGからオファーが届いている(前述)という。ジャンルイジ・ブッフォンが衰えを隠せず、アルフォンソ・アレオラは凡庸なのだから、世界屈指のGKに触手を伸ばしたくもなる。ユベントスも興味津々との情報が聞こえてきた。ボイチェフ・シュチェスニーにゴールマウスは任せておけない、ということか。

はたしてスールシャール監督は、どのような決断を下すだろうか。デヘアは確保すべき人材であるものの、いまが売り時という考え方もある。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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