人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
30節、ジョルジーニョの交代が告げられたとき、チェルシーの本拠スタンフォード・ブリッジから歓声が聞こえてきた。サポーターがチームを支持していない証である。ジョゼ・モウリーニョ体制が崩壊する直前のマンチェスター・ユナイテッドも、指揮官が信頼する選手はピッチを退く際に歓迎され、出場する際にはブーイングが送られていた。こうした状況下で、チェルシーは最終盤を乗り切れるのだろうか。30節のウォルヴァーハンプトン戦は、大エースのエデン・アザールが追加タイムにスーパーゴールを決めてドローに持ち込んだものの、試合全体のパフォーマンスは芳しくなかった。
さて、今週末はエヴァートンとのホームゲームだ。アウェー(9節)ではジョルジーニョのパスコースを封じられ、ゴールレスのドローに終わっている。この一戦以降、各クラブはチェルシー対策が進み、マウリツィオ・サッリ監督のチームは伸び悩んだ。したがって今回も、ジョルジーニョがキーワードだ。サッリは子飼いのMFにこだわるのか、それともエンゴロ・カンテともう一枚を中盤センターに配し、4-2-3-1で臨むのか……。
よほどのアクシデントが生じていないかぎり、サッリはスターティング11にジョルジーニョと書き込むだろう。サポーターの信頼を失いつつあるとはいえ、指揮官はイタリア人MFを軸として使いつづける。当然、エヴァートンもジョルジーニョの周囲に網を張る。9節と同様の攻防になる可能性が高い。
ジョルジーニョを封じられたとき、チェルシーはアザールの個人技に依存するか、ダビド・ルイスのロングフィードでこじ開けるかのほぼ二択になる。エヴァートンにとって、いやいやありとあらゆるクラブが、完璧なアザール対策は練り上げられない。89分沈黙していても、最後の最後で大きな仕事をやってのけるのが大エースである。アザールにやられるのならあきらめもつく。ただし、D・ルイスのロングフィードだけは制限しなければならない。
少なくとも、自由に蹴らせてはいけない。激しいプレス、パスコースの限定など、前線に起用される選手がD・ルイスを牽制し、2~3列目はジョルジーニョの動きに細心の注意を払う。守備時のポジショニングにすぐれたギルフィ・シグルズソン、ボール奪取能力が高く、しつこいディフェンスに定評のあるイドリサ・ゲイエ、モルガン・シュナイデルランなどの連携がスムーズに運べば、高い位置からのカウンターも可能ではないだろうか。
2019年は3勝1分6敗。マージーサイド・ダービーでは引き分けたものの、ボトムハーフのニューカッスルやサウサンプトンに敗れている。30節終了時点で11位。ビッグ6との対戦でも2分6敗。マルコ・シウヴァ監督のチームはエバトニアンの期待を裏切ってばかりだ。《名門の矜持》を見せたいのなら、チェルシー戦はまたとない好機である。
※エヴァートン対チェルシー戦は、3月17日 (日) 深夜1:23から『J SPORTS 2』でライブ中継いたします。
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
【限定】Foot! THURSDAY Presents 土屋雅史の高円宮杯U-18プレミアリーグ 深堀りレポート!2024 #20
11月21日 午後10:00〜
-
日本トリムPresents 第16回全国女子選抜フットサル大会 ~トリムカップ2024~ 決勝 埼玉県選抜 vs. 福岡県選抜
11月17日 午後1:30〜
-
サッカーニュース Foot! THURSDAY(2024/10/24)
10月24日 午後10:00〜
-
【会員無料】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 WEST 第12節 大津高校 vs. ヴィッセル神戸U-18
11月1日 午後4:00〜
-
FIFA フットサル ワールドカップ ウズベキスタン 2024 決勝 ブラジル vs. アルゼンチン
10月6日 午後11:45〜
-
【限定】Foot! THURSDAY Presents 土屋雅史の高円宮杯U-18プレミアリーグ 深堀りレポート!2024 #19
10月17日 午後10:45〜
-
サッカーニュース Foot! THURSDAY(2024/10/03)
10月3日 午後10:00〜
-
高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 EAST 第17節-2 尚志高校 vs. 前橋育英高校
10月6日 午前10:50〜
サッカー人気アイテム
J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!