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サッカー フットサル コラム 2019年3月27日

バーンリーとブライトンにもバッドエンドを迎える危険が…

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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バーンリーとブライトンにもバッドエンドを迎える危険が…

優勝はマンチェスター・シティとリヴァプールが、チャンピオンズリーグの出場権はマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、チェルシー、アーセナルが激しくしのぎを削っているプレミアリーグだが、残留争いも熾烈だ。30節終了時点でフルアム、ハダースフィールドの降格は決定的。残りひと枠はニューカッスル、クリスタルパレス、ブライトン、バーンリー、サウサンプトン、カーディフのなかから出るに違いない。

吉田麻也を擁するサウサンプトンは、日程的に恵まれている。上位との対決は33節のリヴァプール戦だけで、そのほか7試合は同格との対戦が続く。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督就任以降、6勝3分6敗。29節にユナイテッドを苦しめ、30節にはトッテナムを破って自信をつけている。チーム状態も上向いているため、残留のチケットを獲得する公算は小さくない。

さて、監督の経験値も貴重なアドバンテージだ。ニューカッスルのラファエル・ベニテス、クリスタルパレスのロイ・ホジソン両指揮官は、幾多の修羅場を潜り抜けてきた。極度のプレッシャーがかかる4~5月も、平常心に近い精神的なバランスを維持できるだろう。ニューカッスルはアーセナル戦とリヴァプール戦を残しているものの、失点はリーグ6位の38。クリスタルパレスもトッテナム戦とシティ戦、アーセナル戦が待っているとはいえ、41失点はリーグ9位。ともに守備の哲学はそこそこ浸透しているため、大崩れする危険度は低い。

守備力ならブライトンもまずまずだ。42失点はリーグ10位である。しかし、FAカップの影響で延期されているカーディフ戦、チェルシー戦の日程がいまだに決まらず、最後の2試合がアーセナル戦、シティ戦とは巡り合わせが悪い。33節にはトッテナム戦も組まれている。残り8試合でトップ6との対戦が4つとは、なかなか厳しい。

バーンリーもディフェンスは堅いはずだった。ところが、今シーズンの前半はGKジョー・ハートが衰えを隠せず、情けないほどに失点を重ねていく。正GKトム・ヒートンが復帰した20節のウェストハム戦以降は5勝3分と波に乗ったものの、直近3試合は全敗・9失点。最終4試合がチェルシー、シティ、エヴァートン、アーセナルと難敵が続くため、今週末から続くレスター、ウォルヴァーハンプトン、ボーンマス、カーディフとの4試合が残留のカギを握る……いわゆる《6ポインター》だ。

そしてカーディフは辛すぎる。30節終了時点で勝点28の18位。残り8試合のなかにはチェルシー戦、シティ戦、リヴァプール戦が含まれ、最終節はオールド・トラッフォードでユナイテッド戦だ。ニール・ワーノック監督は経験こそ豊かだが、明確なゲームプランを持っていないため、この難局を乗りきる確率は非常に低い、といわざるをえない。ただ、最終盤の日程を踏まえれば、バーンリーとブライトンがバッドエンドを迎える危険も十分にある。残り二か月、勝負の時が刻一刻と近づいてきた。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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