人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2019年2月27日

主力が相次いで戦線離脱。ヤングブラッズにチャンス到来か!?

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
  • Line

えらいこっちゃ、である。

アンデル・エレーラ、ジェシー・リンガード、ファン・マタはハムストリングを痛めている。マーカス・ラシュフォードは足首に違和感を訴え、ネマニャ・マティッチは筋肉系のトラブルだ。さらにマッテオ・ダルミアンとアントニオ・バレンシアも、復帰のめどが立っていない。オーレ・グンナー・スールシャール監督就任以来、公式戦11勝2分1敗と快調に飛ばしてきたマンチェスター・ユナイテッドに、負傷者が続出している。

上記7選手は2月27日に行われるクリスタルパレス戦、3月2日開催予定のサウサンプトン戦も欠場する予定だ。本来であればローテーションし、各選手の疲労回復に充てたいところだったが、2試合とも先週末のリヴァプール戦で最後までピッチに立っていたメンバーを起用せざるをえない。33歳のアシュリー・ヤングに代わってディオゴ・ダロトが、リヴァプール戦でベンチ入りに留まったエリック・バイリー、完全休養だったフィル・ジョーンズも起用される確率は高いものの、チーム全体がリフレッシュできるような余裕はない。

スールシャール体制発足後、見違えるようなアタッキング・フットボールを見せてきたユナイテッドだが、選手層の薄さはだれの目にも明らかだった。とくに中盤はエレーラ、マティッチ、ポール・ポグバの3人が鉄板で、彼らに代わる人材は見当たらない。アンドレアス・ペレイラとスコット・マクトミネイはまだ非力。リヴァプール戦でもベンチの期待には応えられなかった。

しかし、エレーラとマティッチが復帰予定の3月中旬まで、ペレイラとマクトミネーで辛抱するか、あるいはフレッジが突然フィットしないかぎり、中盤の人手不足は解消できそうもない。今冬の移籍マーケットで山東魯能泰山に新天地を求めたマルワヌ・フェライニを懐かしんでも、ボールロストを繰り返す無様な姿を思い出すだけだ。

また、前線もあっという間に手薄になった。復帰間近のアントニー・マルシャルを左サイド、微妙にスリムになってきた(?)ロメル・ルカクを右サイドに配置し、やや引き気味のセンターにアレクシス・サンチェスという並びが妥当ではある。ただ、サンチェスは心身ともに低調で、ユナイテッド移籍後、ノーインパクトだ。タヒス・チョン、エンジェル・ゴメス、ジェイムズ・ガーナーといった下部組織出身のヤングブラッズにチャンスを与えた方が、はるかに効果的とすら思えてくる。

クリスタルパレス、サウサンプトン、パリ・サンジェルマン(チャンピンズリーグ)、アーセナル、ウォルヴァーハンプトン(FAカップ)と続く連戦は非常にシビアだ。スールシャール監督は、どのような人選で苦境を乗り切るだろうか。現役当時、彼はサー・アレックス・ファーガソンの薫陶を受けている。勝負のツボは、心得ているはずだが……。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ