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サッカー フットサル コラム 2019年2月22日

ポグバのセンスとラシュフォードのスピードに懸けるしかない!?

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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2月15日、マンチェスター・ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督が内情を明かした。

「ジェシー・リンガードはハムストリングを、アントニー・マルシャルは鼠蹊部を痛め、2~3週間ほど戦列を離脱する」

オフ・ザ・ボールの動きに優れたリンガードは、ポール・ポグバと並んで新生ユナイテッドのキーマンだった。マルシャルのアタックは左サイドで異彩を放っていた。現有勢力に彼らの代役は見当たらず、週末のリヴァプール戦もファン・マタとロメル・ルカク、あるいはアレクシス・サンチェスを起用するしかない。リンガードとマルシャルがフルトレーニングに復帰したとの情報もあるが、両選手の体調が整うまで、しばらくは辛抱が続く。

しかし、チャンピオンズリーグの出場権を獲得するためには、少なくとも1ポイントが必要だ。とはいえ、籠城するだけではオールド・トラッフォードの共感を得られない。したがってスールシャールが、戦力をどのように組合わせるかがポイントだ。リヴァプールの高速トランジションを踏まえると、ボールロストが多いフレッジを中盤に起用するのはリスクが大きい。プレスをかけられると慌てふためき、ボールの処理にもたつくフィル・ジョーンズとクリス・スモーリングも、最終ラインから外すべきだ。

やはり、耐える時間が長くなる。オールド・トラッフォードが「アタック、アタック、アタック」と叫んでも、ボール支配率で劣ることが予想されるユナイテッドは、ポグバのセンスとマーカス・ラシュフォードのスピードに懸けるしかない。

ただ、リヴァプールにも弱点はある。セットプレーの対応はお粗末だ。キッカーがワンフェイク入れただけでマークがズレる。フィルヒル・ファンダイクを除けば、長身選手でも絶対的な制空権を持っているわけではない。ユナイテッドはあるとあらゆる手段を用いてファイナルサードに進入し、セットプレーからチャンスをつかみたいところだ。

いずれにせよ、完成度と個々の能力で下まわり、リンガードとマルシャルは欠場する公算が大きいのだから、ユナイテッドの不利は否めない。チェルシーとのFAカップ5回戦から中五日。リヴァプールはチャンピオンズリーグ・ラウンド16のバイエルン・ミュンヘン戦から中四日。わずか一日の違いがアドバンテージになるだろうか。ちなみにファンダイクは累積警告のため、バイエルン戦に出場していない。前節のボーンマス戦からは二週間。休養十分だ。

前回対戦はほぼ一方的な展開で1-3の敗北を喫し、ユナイテッドはジョゼ・モウリーニョ監督(当時)を解任した。現時点でスールシャールの立場は保証されているものの、敗れると2013-14シーズン以来となるダブルの屈辱。00-01シーズンからはコミュニティシールドを挟んで5連敗と、リヴァプール戦で辛酸を舐め続けた過去もある。嫌なことが始まらなければいいのだが……。

※ユナイテッド対リヴァプール戦は、2月24日 (日) 午後10:50から『J SPORTS 4』でライブ中継いたします。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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