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サッカー フットサル コラム 2019年1月25日

主力3選手が相次いで欠場。トッテナムのダメージは大きい

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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22節のマンチェスター・ユナイテッド戦で、ハリー・ケインは左足に重傷を負った。戦列復帰は早くて3月初旬といわれている。続くフルアム戦で、デレ・アリの左ハムストリングに激痛が走った。完治までおよそ6週間。そしてソン・フンミンは、アジアカップの韓国代表に合流した。トッテナムは緊急事態である。

攻撃の核となる3選手を一斉に欠くとは、だれが予期できただろうか。ケインとソンはトッテナムが挙げた48ゴールの47%に関わっており、アリは天性のセンスで心地よいリズムを奏でつづけた。さしものマウリシオ・ポチェッティーノ監督も、主力3選手不在のゲームプランなど思いつくはずがない。

さて、ケインに代わってトップに起用されるのはフェルナンド・ジョレンテだ。ただ、あくまでもエアバトラーであり、彼を起用する場合はよりダイレクトなゲーム進行が望ましい。アーリークロスからジョレンテの強烈ヘッド、といったパターンだろう。

しかし、OBのクリス・ワドルは次のように語っている。

「ローンでも構わないから前線をテコ入れすべきだ」

新スタジアムの建築費、ウェンブリーの使用料などがかさみ、補強費を圧迫しているのだろうか。あるいは今冬の市場が冷え込んでいるからなのか、ワドルはローンを提案している。いや、どこを探してもヒットの予感はない。ポチェッティーノ監督はジュゼッペ・ロッシへの関心を認めたようだが、試合勘は鈍っている。昨シーズン限りでジェノアを離れ、今シーズンはフリー。つい先ごろ、古巣ユナイテッドで本格的なコンディション調整をはじめたばかりの選手に、多くは望めそうにない。まして主力3選手が戻ってくれば、新戦力は途端に居場所がなくなる。したがって、現有勢力でやりくりするしかない。

ジョレンテの特徴を全面的に活かすのか。ルーカス・モウラとエリック・ラメラの2トップ、その背後にクリスティアン・エリクセンを配置し、中盤センターをムサ・シソコ、エリック・ダイアー、ハリー・ウィンクスで固めるか。ヴィクター・ワニャマはコンディション調整がままならず、ムサ・デンベレは中国の広州富力に新天地を求めた。

韓国が2月1日のアジアカップ決勝に進出した場合、ソンの帰還は早くて9日のレスター戦だ。彼が戻ってきたとしても、チャンピオンズリーグのボルシア・ドルトムント戦を含めた6~7試合は、ケインとアリ不在の闘いを強いられる。そして、この間がトッテナムの来シーズン以降を大きく左右するに違いない。

ポイントを稼げず、チャンピオンズリーグの出場権を失った場合は減益を余儀なくされる。当然、チーム創りにはマイナス影響でしかない。ポチェッティーノ監督は残留するだろうか。主力を維持できるだろうか。いま、トッテナムは緊急事態を迎えている。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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