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カーディフ戦から公式戦5連勝。オーレ・グンナー・スールシャール新監督率いるマンチェスター・ユナイテッドは好調だ。得点16が示すようにアタッキング・フットボールが奏功し、ニューカッスル戦とレディング戦(FAカップ3回戦)ではクリーンシートも記録した。対戦相手に恵まれていたとはいえ、前体制を覆っていた陰鬱なムードを一掃したのだから、スールシャール抜擢はとりあえず正解だ。
さて、ユナイテッドはレディング戦終了後、温暖なドバイでミニキャンプに汗を流している。主な目的は戦略・戦術の再確認と、寒いマンチェスターでは不可能な体力の強化、さらに気分的なリフレッシュも含まれているという。ジェシー・リンガード、アンドレアス・ペレイラ、ジオゴ・ダロトはポジティブ、かつ笑顔にあふれる内容のSNSを発信し、アンデル・エレーラは契約更新に近づいている大きな要因として、「スールシャール監督の存在」を挙げている。
やはり勝利は良薬だ。「最善の守備は攻撃を続けること。1点差で最終盤を迎えても攻めつづけるのがわれわれのアイデンティティーだ」と語るスールシャール監督のもと、いまユナイテッドのムードはすこぶる良い。
ただ、新生ユナイテッドに最初の試練が訪れた。今週末の対戦相手はトッテナムだ。近年のプレミアリーグではマンチェスター・シティに次ぐ安定感を誇り、今シーズンも首位リヴァプールに6ポイント差の3位(22節終了時点)。完成度の高さはだれもが認める強豪である。
5連勝中のユナイテッドはプレーエリアが高くなった結果、最終ラインの背後に大きなスペースができている。カーディフ戦、ハダースフィールド戦、ボーンマス戦ではセットプレーから失点した。また、ボーンマス戦でエリック・バイリーが一発レッドの愚を犯したため、このトッテナム戦まで出場停止。ヴィクトル・リンデレフとともにセンターバックを務めるのは、対人能力が低下したフィル・ジョーンズなのか、故障明けのクリス・スモーリングが強行出場するのか。あるいはレディング戦同様、本来はサイドバックのマッテオ・ダルミアンを起用するのか。センターバックは相変わらず泣きどころだ。
当然、トッテナムはユナイテッドのウイークポイントをついてくるに違いない。とくにクリスティアン・エリクセン、キーラン・トリッピアーのセットピースだ。サインプレーでユナイテッドのマークをずらし、精度の高いキックから複数のチャンスを創る確率は非常に高い。
スールシャール着任後、すべてがうまくいっているユナイテッドだが、22節のトッテナム戦は難易度が高いテストだ。心身ともにタフな一戦になる。
※トッテナム対ユナイテッド戦は、1月13日(日)深夜 1:15から『J SPORTS 4』で生中継いたします。
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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