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監督交代のタイミングは難しい──。
一昨シーズン、スウォンジーはフランチェスコ・グイドリンを7試合で解雇し、ボブ・ブラッドリーに後を託した。しかし新体制も長く続かず、年が明けた1月、ポール・クレメントに取って代わられている。その結果がプレミアリーグ残留だ。早めの交代が功を奏した一例だろう。
昨シーズンのウェストブロムはトニー・ピューリス、アラン・パーデュー、ダレン・ムーアと3人の監督を起用したものの、最終節を待たずにプレミアリーグからの降格が決定している。早めの交代は混乱を招くだけだった。
さて、一昨シーズンは6例、昨シーズンは8例をみた監督交代だが、今シーズン最初の解任はフルアムのスラヴィシャ・ヨカノヴィッチだった。夏の市場に1億ポンド(約140億円)もの巨費を投じ、プレミアリーグ仕様の選手層だけは整えたものの、ニューカマーと既存戦力が短期間で連携できるはずがない。籠城するのか、プレッシングするのか曖昧で、スライドの意識も希薄だった。決定力不足に喘ぐカーディフ、ハダースフィールドにも敗れるなど、1勝2分9敗。失点はリーグ最多の31。フロント主導による補強の犠牲者となった感もあるとはいえ、ヨカノヴィッチが無策だったこともまた事実である。
後任は、あのクラウディオ・ラニエリだ。2015-16シーズン、レスターに奇跡のリーグ優勝をもたらした名将が、およそ2シーズンぶりにプレミアリーグの舞台に帰ってきた。《修繕屋》とも称される手腕を駆使し、大きな綻びが生じている守備の再建に着手するだろう。中盤でフィルターがかからない現状を、どのようにしてカバーするか。現有勢力で事足りない場合は、1月の移籍市場に打って出る。チェルシーで飼い殺し状態のダニー・ドリンクウォーターは、うってつけの存在だ。レスターを率いていた当時、ラニエリはドリンクウォーターに全幅の信頼を寄せ、エンゴロ・カンテ(現チェルシー)とともに中盤の軸に据えていた経緯がある。
《レスターつながり》ではダニー・シンプソン、岡崎慎司も有力な選択肢だ。チームのモデルチェンジで序列が下がっただけで、その実力が錆びついたわけではない。出場機会にさえ恵まれれば、両選手ともに答をきっちり出すタイプだ。フルアムの前線は献身性を欠いている。右サイドバックは固定できていない。ラニエリが、岡崎とシンプソンの獲得に動く可能性は十分にある。
いずれにせよ、ラニエリの招聘は基本戦略の変更を意味する。ポゼッションからカウンターへ、フルアム上層部は舵を切った。当然、ヨカノヴィッチに重用された選手の何人かは構想外にもなりかねず、不平不満が表面化する。はたして、フルアムの決断は吉と出るのか!?
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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