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サッカー フットサル コラム 2018年10月5日

グアルディオラ体制下でも連敗。シティはアンフィールドが苦手

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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リーグカップとプレミアリーグでチェルシーに1分1敗。チャンピオンズリーグのナポリ戦は0-1。直近3試合は1分2敗だ。数字だけをみるとリヴァプールは下降気味にも感じられる。ただ、試合内容は決して悪くない。ロストボール後の即時奪回を基本とするカウンタープレスは凄みを増し、モハメド・サラーがフルコンディションではなくても、数多くのチャンスを創出している。当然、週末に控えるマンチェスター・シティとの大一番(ホーム)も、攻撃的に振る舞うに違いない。

さて、リヴァプールは昨シーズンもシティを圧倒している。公式戦3勝1敗。ミドルゾーンからのプレッシングで追い込み、ジョゼップ・グアルディオラのチームに自由をほとんど与えなかった。また、ポゼッションには付き合わず、最終ラインからロングボールを放り込んだり、左サイドバックのアンドリュー・ロバートソンが三度、四度としつこくボールを追いまわしたり、ピッチ上のTPOに応じた柔軟性でもシティを凌駕していた。

当然、今シーズンも同じような手法を用いることが考えられ、なおかつ、プレー強度がよりエグくなっている。ボールが持てるゆえにリスキーなプレーも散見するエリック・ラポルテを、ロベルト・フィルミーノとサディオ・マネが狙い撃つかもしれない。シティの中盤は依然としてケヴィン・デブライネを欠いている。プレー強度に不安のあるダビド・シルバ、リヤド・マフレズあたりが少しでもさぼるようだと、試合の流れはリヴァプールに傾く公算が非常に大きい。

しかし、チェルシーとのプレミアリーグ第7節から中三日でナポリ戦、さらに中三日でシティ戦というスケジュールは厄介だ。強豪との対戦が続く高揚感と同時に、肉体的なダメージが懸念される。まして、プレミアリーグのプレー強度は世界一だ。中四日、いや、一週間でも体力が回復しない選手もいる。したがってリヴァプールは、ローテーションが勝負を左右するのではないだろうか。

一方、シティはチャンピオンズリーグでリヨンに敗れた後、公式戦4連勝。本領発揮とはいえないまでも、徐々に調子を上げてきた。7節終了時点でボールタッチ数:6431回、パス総数:5111本、シュート数:168本はいずれもリーグ最多であり、GKエデルソンのセーブは最少の11回だ。どれほどシティが攻めつづけているかを、如実に表すデータである。

ただ、不吉なデータもある。3-4、0-1。ジョゼップ・グアルディオラ体制下のシティは、アンフィールドで連敗している。4失点を喫した一昨シーズンの一戦は、68分からの9分間で3ゴールを喫する失態まで演じた。さらに『アブダビ・ユナイテッド・グループ』が買収し、急速に力をつけた2008年以降も、リヴァプールとのアウェーゲームでは一度も勝っていない。

ひとつの目安にすぎないものの、シティにとってはいささか不愉快なデータである。

※リヴァプール対マンチェスター・シティ戦は、10月7日(日) 深夜0:15からJ SPORTS 2で生中継いたします。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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