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サッカー フットサル コラム 2018年9月19日

急いては事を仕損じる…不調のケインには休息が必要だ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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開幕3連勝の後、ワトフォードとリヴァプールに敗戦。トッテナムの調子は決して芳しくない。

3連勝の内容も低調で、マンチェスター・ユナイテッド戦の前半は2~3失点しても不思議ではないほどに押し込まれた。マウリシオ・ポチェッティーノ監督も「フェアな結果ではなかった」と、3-0の勝利にもどこか浮かない様子だった。

そして、彼の不安は的中する。4節のワトフォード戦はプレー強度で圧倒され、続くリヴァプール戦はミスを多発した。さらにチャンピオンズリーグのインテル・ミラノ戦も終盤5分に2ゴールを許し、ポチェッティーノ体制では初となる公式戦3連敗という屈辱を味わった。

ミスが失点に直結したり、セットプレーのマークが曖昧だったり、今シーズンの序盤はトッテナムらしくない不用意な失点が目立つ。「100%ではない。わたしは選手たちを200%信頼している」とポチェッティーノ監督は語ったが、内心穏やかではないはずだ。

さて、トッテナムが解決すべき喫緊の課題は、ハリー・ケインの体調である。先週末も報じたように、昨シーズンの終盤からキレが鈍っている。ボールコントロールがままならないケースがある。リヴァプール戦ではフィルジル・ファンダイクにしてやられた。インテル戦も低調だった。ワールドカップの疲れが残っているのだろう。9月27日開催予定のワトフォード戦(リーグカップ)はベンチからも外し、充電期間とするべきかもしれない。

なにしろ、ケインはイングランド随一のゴールゲッターであり、世界でも屈指のストライカーだ。彼の代役など見つかるはずがなく、現有勢力で代替プランを探ることも難しい。ルーカス・モウラが台頭し、エリック・ラメラに復調の兆しがあるとはいえ、ケインの真似は絶対にできない。

だからこそ、ポッチェッティーノ監督をはじめとする首脳陣は細心の注意を払い、ケインを負傷から遠ざける工夫が必要だ。まして今シーズンはワールドカップの疲労が回復していないのだから、軽症が重症に変わり、長期の戦線離脱を余儀なくされる恐れが出てくる。

首位を行くチェルシー、リヴァプールに6ポイント差をつけられたものの、シーズンはまだ始まったばかりだ。急いては事を仕損じるということわざもある。人間だれしも、休まなければならない。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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