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サッカー フットサル コラム 2018年8月8日

数字と現実が乖離するユナイテッド。最悪のスタートも…

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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プレシーズンマッチ(以下PSM)の出来は芳しくなかった──。

マンチェスター・ユナイテッドは試合内容が選手個人の好不調に委ねられ、連携には少なからぬ不安を抱えている。したがってポール・ポグバ、ロメル・ルカク、ジェシー・リンガードなど、数多くの主力をワールドカップ終了後のフィットネス不足で欠いているいま、メディアやサポーターが満足するようなパフォーマンスを見せられるはずがない。

アレクシス・サンチェスは復調著しく、ファン・マタの仕上がりもいい。新戦力のフレッジはすでにフィットしており、バレンシアからローンバックしたアンドレアス・ペレイラは、ついに《ブレイクの予感》を漂わせているが、開幕のレスター戦を最強布陣で挑むことは不可能だ。ポグバの欠場は避けられず、休暇を早めに切り上げたルカクとマーカス・ラシュフォードも、スタメンは回避されるに違いない。

また、痛めていた側腹筋が悪化したネマニャ・マティッチ、バイエルン・ミュンヘンとのPSMでハムストリングに違和感を訴えたアンデル・エレーラも、復帰の時期は明らかになっていない。サンチェス、マタ、フレッジ、ペレイラが好調であっても、物足りない選手層だ。

DF陣も同様だ。アシュリー・ヤングはワールドカップ後の調整に時間がかかるため、左サイドバックはルーク・ショーただひとりだ。右サイドもアントニオ・バレンシア、ディオゴ・ダローが負傷欠場。マッテオ・ダルミアンとティモシー・フォスメンサーに限られたが、両選手ともローン移籍がささやかれている。

さらに、エリック・バイリーがPSMのバイエルン戦で足首を負傷。軽傷とも伝えられているが、開幕に間に合わなかった場合はエリック・リンデレフ、クリス・スモーリングのペアがセンターバックの第一選択肢になる。GKダビド・デヘアが健在とはいえ、現状は非常に厳しい。

プレミアリーグにおける通算成績は15勝7分2敗。54得点・21失点。クリーンシート11回と、快適な数字が並ぶ。ジョゼ・モウリーニョ体制下でも3勝1分と相性は非常にいい。ジェイミー・ヴァーディー、ハリー・マグァイア、ジョニー・エヴァンズといったレスターの主力が、フィットネス不足によって欠場する公算が大きいこともユナイテッドにすれば追い風だ。プレミアリーグ発足後、ホーム開幕戦は18勝5分2敗というデータも心強い。

しかし、数字と現実は乖離しており、現状のユナイテッドは期待よりも不安が先行している。心のどこかに、最悪のスタートを想定しておくべきかもしれない。

※ユナイテッド対レスター戦は、8月10日深夜3時53分からJ SPORTS 4でライブ中継いたします。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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