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サッカー フットサル コラム 2018年6月15日

経験不足のサウスゲイトがテクニカルエリアでフリーズする?

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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一にも二にも、先制ゴールが必要だ──。

日本時間の19日午前3時、イングランドはチュニジアとのワールドカップ第一戦を迎える。タレント力では勝負にならない。突出した個の力が見当たらないチュニジアに対し、イングランドはハリー・ケイン、デル・アリ、ラヒム・スターリングと、前線に有能な選手をそろえている。彼らのコンビネーションは試合を重ねるごとに精度、スピード感を増しているため、前後左右に揺さぶられると脆いチュニジアDF陣の攻略は、それほど難しい任務ではないはずだ。

しかしワールドカップ、なおかつ初戦ならではの緊張感が選手から平常心を奪い、思わぬエラーが連鎖するリスクも十分に考えられる。まして今回のイングランドは経験不足だ。スターリング、ガリー・ケイヒル、フィル・ジョーンズ、ジョーダン・ヘンダーソン、ダニー・ウェルベックを除く18選手が初の大舞台であり、GKのジョーダン・ピックフォードとニック・ポープは、ロシア大会の予選にさえ出場していない。したがってスコアレス、もしくは1点のビハインドを背負って後半の半ばを迎えると、焦りからミスを誘発する危険度が増してくる。

しかもガレス・サウスゲイト監督までが、大舞台は初体験だ。指揮官として修羅場を潜り抜けた経験がないのだから、窮地に陥った際の対応力に不安が付きまとう。テクニカルエリアでフリーズしたとしても不思議ではない。

だからこそイングランドは、是が非でも先行しなくてはならない。チュニジアは全体の陣形が中央に絞りすぎるため、サイド攻撃が有効だ。スターリングのドリブルでチュニジアの守備網を横に開き、そのスペースに中盤センターが飛び込んでくる。両アウトサイドがフリーになれる公算も大きいため、主導権は握れるはずだ。

先行さえすれば緊張感はほぐれる。サウスゲイト監督が志向する後方からのビルドアップもスムーズになり、2点目、3点目も期待できるだろう。そしてなによりも欲しているのは、ケインのゴールだ。EURO16では屈辱の無得点に終わっているだけに、彼の意気込みには並々ならぬものがある。今大会のイングランドを占う意味でも、ケインのパフォーマンスは必見だ。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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