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サッカー フットサル コラム 2018年6月6日

クルトワ退団!?新監督未定…嗚呼チェルシーがもどかしい

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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マンチェスター・ユナイテッドはフレッジとの移籍交渉が成立した。週明けにはジオゴ・ダルトの入団も決定する。また、マンチェスター・シティは近日中にビッグディールが公式発表されるとの噂がもっぱらで、リヴァプールはファビーニョを獲得。そしてアーセナルもシュテファン・リヒトシュタイナーを補強し、ユナイテッドからマルワヌ・フェライニを引き抜こうとしているそうな……。ありがとう、恩に着るよ。

さて、チェルシーである。決めたいけれど決められない。獲りたいけれどまだ獲れない。なぜなら、監督のポストが空いたままだからだ。最有力候補といわれたマウリシオ・サッリ(前ナポリ監督)は、相手サポーターに向けて中指を立てたり、女性ジャーナリストに差別的な言葉を吐いたりした過去の愚行によって、交渉がフリーズした。

現場のボスが決まっていないのだから、補強では動きようがない。ただ、ライバルがチェルシーに歩調を合わせてくれるはずもない。「このクラブに野心や情熱はあるのか!?」。主力の周囲が慌ただしくなってきたのは当然の成り行きだ。

ティボー・クルトワが「わたしの心はつねにマドリードにある」と移籍を示唆した。ウィリアンは恩師ジョゼ・モウリーニョ(現ユナイテッド監督)と秋波をやり取りし、エデン・アザールのもとにはシティ、バイエルン・ミュンヘンから好条件のオファーが届いた、との情報が増えつつある。移籍市場恒例のニュースとはいえ、一部の主力はチェルシーというクラブの在り方に疑問を抱いている、と考えられなくもない。

したがって、ロマン・アブラモヴィッチ・オーナーは戦力を維持するために、だれもが納得する大物監督を早急に招聘しなければならないのだが……。

アルセーヌ・ヴェンゲルが道義上を含めてチェルシーに興味を示すとは思えず、ジネディーヌ・ジダンは一年間の休養を明らかにしたばかりで、なおかつレアル・マドリー→チェルシーはステップダウンだ。人気専門紙『フランスフットボール』は「ローラン・ブラン最有力」と報じたが、イングランドではタブロイド紙でさえ報じていない。

アントニオ・コンテを慰留しても無意味だ。主力との蜜月は一年しか続かず、補強をめぐる上層部との駆け引きにも嫌気が差している。5月中旬に交渉が決裂したルイス・エンリケ(前バルセロナ監督)に再アプローチするプランもあるものの、彼が要求する年俸24億円にアブラモヴィッチが納得するとは思えない。

ライバルの動きが早いため、ワールドカップ終了を待って新監督を選んでいては、補強は遅れる一方だ、移籍市場にターゲットは残っていない。チャンピオンズリーグの出場権を失ったにもかかわらず、チェルシーの動きがもどかしい。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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