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サッカー フットサル コラム 2018年5月2日

敏腕コーチの不在でリヴァプールが揺れる。CLにも悪影響が…

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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「仮にルイ・ファンハールが監督を続けていたら、俺は間違いなくマンチェスター・ユナイテッドを退団していた」

ダビド・デヘアの証言を、アーセナル上層部は耳をかっぽじって聞くべきだ。病的にマニアックで、俺さま体質。ファンハール本人は、アルセーヌ・ヴェンゲル退任後のアーセナルに興味津々とも伝えられているが、戦術妄信者が監督に就任した途端、メスト・エジルは退団に向けて気持ちが傾く。自由奔放なエリック・オバメヤンも背を向けるに違いない。クラブの方針をめぐり、スカウト部長のズベン・ミズリンタート、フットボール・ダイレクターのラウール・サンジェイと対立する危険もはらむ。絶対的な政治力まで欲するファンハールは、新生アーセナルにふさわしくないタイプの監督だ。

さて、クラブの方針をめぐるものなのか、一時的な感情のもつれなのか、あるいはご家族がトラブルに巻き込まれのか。ASローマとのチャンピオンズリーグ準決勝2nd leg(現地時間5月2日)を前に、リヴァプールに不穏な空気が流れはじめている。アシスタントコーチのゼリコ・ブバチが“突如”、今シーズン終了まで休養することになった。

ボルシア・ドルトムントに所属していた当時から、ユルゲン・クロップ監督とブバチはツーカーの間柄だった。両者の熱心な研究によりゲーゲンプレスが完成し、ドルトムントはブンデスリーガの好チームからヨーロッパの強豪にグレードアップしている。こうした成果があったからこそ、クロップは頼りになる副官をリヴァプールにも招聘したはずだった。良好な人間関係は、17年にも及んでいたのだが……。

「ブバチは疲れ果てていたけれど、夏のキャンプには戻ってくるだろう」という楽観的な意見もあるが、責任感の強い男が大事なローマ戦を前に職場を離れるとは、あまりにも意外な展開だ。由々しき事態が進行していたとしても、決して不思議ではない。

4月30日付の『メトロ』には、「ブバチ退団」の見出しが躍っていた。5月1日付の『インデペンデント』は「アーセナルの次期監督はブバチか!?」と報じていた。ともに憶測の域を出ない内容ではあるものの、時期が時期だけに気になるところだ。敏腕コーチの不在は、最終盤のリヴァプールにマイナス影響を及ぼしかねない。チャンピオンズリーグでは決勝進出間違いなしと思われていた矢先に、不快なニュースが飛び込んできた。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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