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サッカー フットサル コラム 2018年4月20日

大きすぎる〈-33〉のハンデ。ストークにはあきらめムードも…

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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マンチェスター・シティの3シーズンぶり5回目の優勝が決定し、チャンピオンズリーグの出場権争いも決着が近づきつつあるいま、プレミアリーグの焦点は残留・降格争いに絞られたといって差し支えない。

水曜日のコラムでもお届けしたように、ウェストブロムウィッチ・アルビオンの降格は決定的だ。今節、彼らがリヴァプールに敗れ、スウォンジーが引分け以上に終わったとき、ウェストブロムの命運は尽きる。フロント、監督、選手が危機感を募らせず、ダラダラと闘いつづけてきたのだから、弁解の余地はない。

ストークも非常に厳しい。マーク・ヒューズ解任の後を受けたポール・ランバートも、即効性のあるプランを持ってはいなかった。就任後は1勝5分5敗。―33という得失点差も大きすぎるハンデだ。また、練習中に悪態をついたイブラヒム・アフェライが構想外となり、シェルダン・シャチリはチームのレベルを嘆くだけで、ヘセ・ロドリゲスは練習を無断欠席。ウェストブロム以上に危機感が欠如している。すでにあきらめているのか……。

シーズン終了後、多くの主力が退団するだろう。イングランド代表の明日を担うGKジャック・バトランドのもとには、すでに魅力的なオファーが舞い込んでいるようだ。ジョー・アレンもチャンピオンシップ(実質2部)で満足する選手ではない。降格とともに、ストークは崩壊の道を歩みはじめる。

さて、吉田麻也を擁するサウサンプトンである。マウリシオ・ペジェグリーノを解雇した後、なぜヒューズを新監督に起用したのだろうか。成績不振によってストークを追われてから二か月しか過ぎていなかった男に残留を託すとは、上層部の気が知れない。明確なゲームプランを練らず、精神力のみを頼みの綱としてきた時代遅れの指揮官であることは、もはや周知の事実だ。

もちろん、まだ望みはある。次節のボーンマス戦から4連勝(最終節はシティ戦。ホームではあるが……)できるような底力もある。ただ、くどいようだが、ヒューズの手腕には疑問符がつく。12―13シーズンから守りつづけているプレミアリーグの座も、風前の灯だ。

試合消化数のばらつきはあるものの、現時点で12位ワトフォードと18位サウサンプトンは8ポイント差。連勝・連敗で急接近するため、まだ降格圏から抜け出していないチームは一戦ごとに一喜一憂しているに違いない。なかでもブライトンは、最後の3試合がマンチェスター・ユナイテッド、シティ、リヴァプールというハードスケジュールだ。今節のバーンリー戦を落とすと、プレッシャーのレベルはさらに増幅していく。

いま、心身ともにギリギリの闘いが始まった。激しいぶつかり合いで骨がきしみ、怒号が飛び交う。生き残りをかけた一戦に、感情が揺さぶられる。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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